『仕事に効く 教養としての「世界史」』
(出口治明/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 本書はライフネット生命の代表取締役会長兼CEOである出口治明氏による、実践的な歴史のガイドブックである。出口氏は、「歴史はビジネスの武器になる」と説き、学校の授業とは異なる“自分の武器とするための”歴史の見方を丁寧かつ明快に解き明かしていく。

 社会のグローバル化が進み、さまざまな人々との交流が増える現在。外国語を習得することも重要であるが、彼らの歴史を学び、より本質的なコミュニケーションのための武器を身に付けてはいかがだろうか。

著者:出口治明(でぐち・はるあき)
 ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2005年に退職。東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師、慶應義塾大学講師などを務め、2006年、ネットライフ企画株式会社(2年後、現社名に商号変更)を設立、代表取締役就任。2013年より現職。訪れた世界の都市は1000を超え、読んだ歴史書は5000冊以上。

はじめに なぜ歴史を学ぶのか
第1章 世界史から日本史だけを切り出せるだろうか
――ペリーが日本に来た本当の目的は何だろうか?
第2章 歴史は、なぜ中国で発達したのか
――始皇帝が完成させた文書行政、孟子の革命思想
第3章 神は、なぜ生まれたのか。なぜ宗教はできたのか
――キリスト教と仏教はいかにして誕生したのか
第4章 中国を理解する四つの鍵
――難解で大きな隣国を誤解なく知るために
第5章 キリスト教とローマ教会、ローマ教皇について
――成り立ちと特徴を考えるとヨーロッパが見えてくる
第6章 ドイツ、フランス、イングランド
――三国は一緒に考えるとよくわかる
第7章 交易の重要性
――地中海、ロンドン、ハンザ同盟、天才クビライ
第8章 中央ユーラシアを駆け抜けたトゥルクマン
――ヨーロッパが生まれる前の大活劇
第9章 アメリカとフランスの特異性
――人工国家と保守と革新
第10章 アヘン戦争
――東洋の没落と西洋の勃興の分水嶺
終章 世界史の視点から日本を眺めてみよう
推薦者コメント
金城 拓真< 津梁貿易株式会社 代表取締役>
アフリカ9ヵ国にて、金取引、農場経営、不動産等、50社以上の独立企業を経営。日本における「アフリカン・ビジネスの第一人者」のひとり。現代ビジネス「EPOCH MAKERS 2020」選出。(>>推薦書籍一覧

 世界へ進出する日本企業は、商習慣や文化の差から生じる壁を乗り越えることができるかどうかが最初の大きなポイントです。本書はこの壁を乗り越える一つの解として歴史が取り上げられており、ビジネスの場で生きる歴史知識として入門書のような一冊です。

推奨読者:
 一般的なビジネス書ではありませんが、若手起業家は読んでいて損のない一冊です。また、世界を相手にビジネスをしている方や日本の外に駐在する方にはぜひ読んでいただきたいと思います。そのような方にとって、本書に書かれている知識を活用する場は多いことでしょう。

Check Point

  • これまで日本がたどってきた道を正しく把握する鍵は、日本史ではなく、世界史の中で日本をみることである。
  • 21世紀の日本はひどい時代だといわれるが、それは戦後の夢のような時代を標準として考えているからである。世界史の観点からすると、むしろ今のような状況が自然な姿である。
  • たくましく生き抜いていくためには、長いスパンで物事を考えることが重要である。人間の歴史における様々な悲喜劇を知ることはその役に立つ。

要約ダイジェスト

グローバルな視点からみると歴史の見方が変わる

 本書では「なぜ歴史を学ぶのか」から始まり、中国、キリスト教と仏教、「交易」について、ヨーロッパ、近代アメリカとフランス、そして世界史の観点から眺める日本など、縦横無尽に「人間の営み」としての歴史をわかりやす解説している。この要約ダイジェストではそのいくつかをご紹介したい。

「日本経済新聞」によれば、日本のビジネスパーソンが勉強したいことの1位は日本史であるという。しかし、著者はこれまで日本がたどってきた道を把握する鍵は、日本史ではなく世界史のなかにあると語る。

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