- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書は「ダイアローグ」という革新的な会話術を学び、実践するための書である。「ダイアローグ」とは、肝心な時に本音で話し合うためのコミュニケーションスキルのことを指しており、本書では、30年にわたる調査研究を活かして開発されたスキルの習得方法と実践方法が語られてる。
立場や性格、価値観の違いを乗り越え、争うことなく互いを理解するための会話術「ダイアローグ」は、あらゆる場面に応用が可能であり、ビジネスシーンでの必須スキルといえるだろう。
著者:ケリー・パターソン (Kerry Patterson)※ほか3名
優れたトレーニング・プログラムに贈られる数々の賞を受賞したバイタルスマート社の中心的開発者でありコンサルタント。スタンフォード大学博士課程では組織行動論を専攻し、ブリカム・ヤング大学経営大学院から栄誉あるダイアー賞を授与された。
出版社:幻冬社ルネッサンス
第1章 緊迫した会話とは何か、それがなぜ重要か
第2章 会話の達人になる―ダイアローグの驚くべき力
第3章 自分から始める―欲しいものに集中する
第4章 状況を見る―安心の揺らぎに気づく
第5章 安心させる―何でも話せるようにする
第6章 ストーリーを創る―感情に流されずにダイアローグを続ける
第7章 プロセスを告げる―摩擦を起こさずに説得する
第8章 プロセスを引き出す―激怒する相手、だんまりを決め込む相手から聴き出す
第9章 行動につなぐ―緊迫した会話を行動と結果に結びつける
第10章 全てをまとめる―準備と学習のツール
第11章 難しいケースの実践的アドバイス
第12章 人生を変える―着想を習慣化する

2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvのサイトに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップ代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡後、同社にてCGM事業の立ち上げを担当。2006年、株式会社リクルートに入社、新規事業立ち上げを担当。2009年に退職し、Howtoサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(現・株式会社nanapi)代表取締役に就任。(>>推薦書籍一覧)
人との対話にポイントをおいた本です。人は本能的に、自分に対して対立する人にたいして敵対的な状態になり、感情的な対応をしてしまう、という前提を元に、どのようにコミュニケーションしたらいいのか、というのが書かれています。リーダーになるといろいろな人と対話しないといけないと思うので、おすすめです。
推奨読者:
コミュニケーションに自信がない人向けです。特に「正しいことをいっているのにわかってもらえない」とか感じちゃう人に対してはおすすめできる書籍です。内容よりも伝え方が大事な場合もあるので、そういう時の対応法がわかると思います。(古川健介)
Check Point
- 「ダイアローグ」とは、緊迫した場面で適切に会話を進め、うまくまとめあげるためのスキルであり、その場にいる皆の思いを自由に行き交うようにできる会話術である。
- ダイアローグを成功させるには「自分から始める」「自分自身を正しく理解する」「勝ち負けや二者択一に惑わされない」という大原則がある。さらに、「目的を共有する」「お互い敬意を持つ」というルールを守れば、ダイアローグの開始と継続をスムーズにできるだろう。
- ダイアローグの結果を実際に行動やプロジェクトに移すには、「誰が」「何を」「どのようにフォローアップするか」を詳細に落とし、「文書化」することがポイントとなる。
要約ダイジェスト
ダイアローグの驚くべき力
私たちは、その後の方向性や仕事のゆくえを決めてしまう瞬間、数ある選択肢から、どれか一つを選び取る。また、そういった瞬間のほとんどは、大切な人や重要な利害関係者と、緊迫感の中で話している時に訪れる。
重要な局面でいかに考え、いかに話すべきか。この「話し方(ダイアローグ)」のスキルを身につけることができれば、
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