『その一言で現場が目覚める』
(降籏達生/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 本書は建設工事現場で起こるさまざまシチュエーションをもとに、優れたリーダーとして組織をまとめるための実践的技術が詰め込まれ、豊富な図版つきで明日からすぐに使うことができる、リーダーのためのスキルブックである。

 著者の降籏氏はこれまで4万人に向けて建設技術者向けのセミナーを行った実績を持ち、発行するメールマガジンには1万2,000人の読者を集めている。建設業界のコンサルティングを知り尽くした著者が送る本書は、建設業界のみならず、さまざまな業界の現場ですぐに役立つコミュニケーションの良書となっている。

著者:降籏達生(フルハタ タツオ)
 ハタコンサルタント(株)代表取締役。1961年、兵庫県生まれ。83年に大阪大学工学部土木工学科を卒業後、熊谷組に入社。ダム工事、トンネル工事、橋梁工事など大型工事に参画。阪神淡路大震災後、独立して技術コンサルタント業を始める。取得資格は、技術士(総合技術監理部門、建設部門)、APEC Engineer(Civil、Structual)、労働安全コンサルタント。
出版:日経BP社
CHAPTER 1 コミュニケーションの基本は「報・連・相」
CHAPTER 2 レスポンスが早い現場をつくる
CHAPTER 3 チーム外とのコミュニケーション
CHAPTER 4 日常の様々な機会にスキルを磨く
CHAPTER 5 五つの「まめ」でスキルアップ

Check Point

  • コミュニケーションは技術であり、その基本は「報・連・相」(報告・連絡・相談)である。これらの定義が理解・共有されていることが出発点となる。
  • 報・連・相のレスポンスの早い組織をつくるには、部下の相談に対して、上司自身が日頃から即答を習慣付けることが有効だ。即答(ワンデーレスポンス)は、原価低減にもつながる。
  • 組織のリーダーがコミュニケーションの阻害要因に対処するための能力は、「葛藤処理スキル」と「クリティークスキル」の二つに分けられる。

要約ダイジェスト

コミュニケーションの基本は「報・連・相」

結果を出し続ける組織とは

 本書では「報・連・相」「レスポンス」「チーム外とのコミュニケーション」「日常でのスキルの磨き方」「5つの『まめ』でスキルを磨く」という5つのチャプターによって、建設工事現場のリーダーが持つべきコミュニケーション術をまとめている。

 結果を出し続ける組織というのは、先見性のある戦略と具体的な戦術を、現場レベルで実践している組織である。そのためには、現場で働く当事者たちが自分で考え、意見をぶつけあうことが重要だ。

 それゆえ、本書で紹介されているテクニックは、

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