『マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書』
(大嶋祥誉/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
マッキンゼー出身で、現在は経営者として組織変革コンサルティング等に従事する著者が、マッキンゼーの新人社員が1年目に叩き込まれるという「マッキンゼー流ロジカルシンキング」のエッセンスを解説した一冊。

大前研一氏や勝間和代氏など、多くの著名OBを輩出する戦略コンサルティングファームとして知られるマッキンゼー・アンド・カンパニー。そんなマッキンゼーの出身者に共通するのは、平均在籍年数が3~5年と短いことである。著者は、それにも関わらず彼らが独立後、各業界で活躍することができる秘密は、マッキンゼーの新人社員教育にあると指摘する。

その内容とは、すべて「問題解決のプロ」になるためのトレーニングであり、中でも「論理思考=ロジカルシンキング」のスキルは、最重要スキルとして徹底的に教え込まれるものだという。本書では、この新人社員が身に着けるロジカルシンキングのエッセンスを紹介しつつ、マッキンゼー出身者が各業界で活躍している秘密を解き明かしている。専門的な内容にも触れつつ、読者の理解を促進するわかりやすさにも配慮がなされた一冊となっている。

著者:大嶋祥誉(おおしまさちよ)
センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。エグゼクティブ・コーチ、組織開発・人材育成コンサルタント。上智大学外国語学部卒業。米国デューク大学Fuqua School of Business MBA取得。米国シカゴ大学大学院人文科学学科修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、新規事業の立ち上げ戦略、全社戦略立案、営業戦略立案などのコンサルティングプロジェクトに従事。
 その後、ウィリアム・エム・マーサー、ワトソンワイアット、グローバル・ベンチャー・キャピタル、三和総合研究所にて、経営戦略や人材マネジメントへのコンサルティングおよびベンチャー企業支援に携わる。2002年より独立し、エグゼクティブ・コーチング、組織変革コンサルティング、チームビルディングやリーダー開発に従事

オリエンテーション
第1講義 論理思考は難しくない!ロジシンの基礎講義
第2講義 クリティカルに考える 考えを深くするコツ
第3講義 ロジカルに展開するわかりやすく伝える方法
第4講義 クリティカルに発想する それ、いいね
第5講義 クリシン + ロジシンで独創的な飛躍をする

要約ダイジェスト

あらゆるビジネスで「論理思考」が必要になっている

ロジカルシンキングとはなにか

ロジカルシンキング(論理思考)とは「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)」ということである。中でもとても重要なのは、クリティカルに考えるという視点だ。

この視点があるか、ないかで「それ、いいね」と言われるかどうかが左右される。ただ単に決まった“公式”のようなものに当てはめて思考を形式化するのではなく、クリティカルに考えることとセットで行うのが「本物の論理思考」だ。

マッキンゼー流の「ロジカルシンキング」とは、常にその場に最適で的を射た「新しい答え」をクリエイティブ(創造的) につくっていくものである。

そもそも「論理思考」は、なんの役に立つのか?

正しい論理思考を身に付けている人は相手に理屈っぽさを感じさせず、とても魅力的にわかりやすくものごとを伝えられる。その結果、多くの人からたくさん賛同を得られるので、結果的にうまくいくことが多い。

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