『スーパーストーリーが人を動かす』
(タイ・モンタギュー著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次

顧客から卓越した支持を受ける企業の「スーパーストーリー」に着目し、そのつくり方を解説した一冊。著者は、広告業界で20年以上活躍する中で、企業の持つ「ストーリー」の重要性を痛感し、さらに現代では、従来の「発信型ストーリー」ではなく、「行動型ストーリー」こそがユーザーに求められていると考えるようになったといいます。

「行動型ストーリー」とは、企業が「こうありたいと思う姿」を、言葉ではなく企業の行動を通して伝えるメッセージのことで、その核となり、あらゆる行動の原動力となるのが、本書のタイトルでもある「スーパーストーリー」です。これはマーケティング手法にとどまらず、ミッションやビジョンに近いもので、ロゴから製品開発、顧客サービス、人材、事業戦略までを定義する重要な柱となります。

たとえば、サブウェイ(どこよりも新鮮なファストフードを)や、ナイキ(アスリートが高い壁や限界を超えるために、彼らが最大限の力を発揮するためのモチベーションを提供する)というスーパーストーリーは、実際に店舗や製品からにじみ出ています。そして、企業のスーパーストーリーが、消費者個人のスーパーストーリー(自分がこうありたいと願う姿)に合致したときに、共感をうみ、他の人に伝えたくなるのです。

本書ではそのようなストーリーの作り方について、4つのステップが解説され、どのような調査やディスカッションを経て設計し、浸透させればよいかまでが具体的に解説されていきます。事例もレッドブル、デビアス、サブウェイなどの大企業から、気鋭のスタートアップ、新事業部門の立ち上げまで幅広くカバーされており、自社(自サービス)のストーリー作りに活かせる実践的な内容です。


著者:タイ・モンタギュー(Ty Montague)
広告業界で20年以上のキャリアを持つマーケティング・イノベーター。2010年、スーパーストーリーの作成と実践を教えるco:collectiveをパートナーとともに創設。グーグル、MTV、マイクロソフト、ニューズコーポレーションなどさまざまな業界のクライアントを持つ。
制作した広告はANDY、D&ADなど多くの賞を受賞、ニューヨーク近代美術館にも展示されている。クリエイティビティ誌により「もっとも影響力のあるクリエイター50人」に選出された。

出版社:日経BP社


第1章 「真のストーリー」を見つける
第2章 スーパーストーリーと4つの真実
第3章 参加者の真実
第4章 現状の組織の真実
第5章 ステージの真実
第6章 探求の真実
第7章 スーパーストーリーと行動マップの作成
結論 リーダーに必要なスーパーストーリー
解説 リーダーシップコンサルティング代表元スターバックス コーヒー ジャパン代表取締役最高経営責任者 岩田松雄

要約ダイジェスト

「スーパーストーリー」とはなにか

「スーパーストーリー」とは、会社や個人がなりたいイメージを描き、実際にそうなるための行動の原動力であり、また「現状とは違うが、実際にそうなりたい姿」を行動で示すために必要となるものである。

たいていの人は”ストーリー” と聞くと、「ジャックとジルが山登りをした」というような物語や「BP(ブリティッシュ・ペトロリアム) では石油以外のエネルギーに移行中である」などの状況説明を思い浮かべる。

これらには基本的にフィクションとノンフィクションがあるが、この2種類の従来型ストーリーのほかに第三のストーリーがある。それが実際の行動を通じて語られる「スーパーストーリー」だ。

そこでは言葉によって語られるのではなく、行動そのものがストーリーになる。「ストーリーテリング」ではなく「ストーリードゥーイング」であり、明確なミッションに基づいて発信されるため説得力があり、顧客や従業員にロイヤルティを生みだしやすい。

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