『GE 世界基準の仕事術』
(安渕 聖司/著)

 

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ゼネラル・エレクトリック社(以下GE)日本法人のCEOを務める安渕聖司氏が、GEで培われた経営手法と、グローバルに通用する仕事術を解説した一冊。著者は日本GE株式会社代表取締役でありGEキャピタル社長兼CEOの安渕聖司氏。三菱商事、ハーバードビジネススクールMBA、リップルウッド、UBS証券というキャリアを経てGEコマーシャル・ファイナンスに入社、一年で社長兼CEOに就任した人物です。

GEといえば、売上高約14兆円(2013年度)世界150力国以上に社員数約30万人を誇る、正真正銘のグローバル企業グループです。前CEOのジャック・ウェルチの業界No.1、2しか残さないという「選択と集中」略が有名ですが、現会長兼CEOのジェフ・イメルト体制になってからも買収・売却を積極的に繰り返し、120年にも及ぶ歴史のなかで事業ポートフォリオを変化させ続けながら成長しています。また、アメリカ企業には珍しく、経営トップであるCEOが、長期政権で経営にあたっているのも特徴です。歴代CEOは9人しかおらず、ジャック・ウェルチは20年、現CEOのイメルトもすでに12年在任しています。

特筆すべきは、これらのCEOがすべて内部昇進人材という点。つまり、「人材育成」能力の高さともいうことができますが、本書では、なぜGEがこのようにグローバル・リーダーを輩出できるのか、その秘訣に迫っています。外資系企業に学ぶ、という類書は多いですが、本書は現役のCEOが自らGE流のリーダー育成、組織・人事運営、危機管理(クライシスマネジメント)、仕事スタイルまでを明らかにした骨太の内容が特徴です。GEの事業戦略だけでなく、特に人材育成、リーダーシップ育成について詳述されており、企業経営やマネジメント、グローバルキャリアを目指す方にお勧めできる内容です。


著者:安渕聖司(ヤスブチ セイジ)
日本GE株式会社代表取締役GEキャピタル社長兼CEO1979年、早稲田大学政治経済学部卒、三菱商事入社。90年、ハ一バード・ビジネススクールMBA修了。99年、米投資ファンド、リップルウッドの日本法人立ち上げに参画。2001年、UBS証券会社入社。投資銀行本部の運輸および民営化責任者として、多くの大型案件を手がける。
06年、GEコマーシャル・ファイナンスにアジア地域事業開発担当副社長として入社。07年、GEコマーシャル・ファイナンス・ジャパン社長兼CEOに就任。09年、GEキャピタル社長兼CEOに就任し、日本の金融サービス事業全般を統括、現在に至る。
出版:新潮社

1 「すべてに驚いた」GEとの出会い
2 聖域を設けることのない「経営」
3 全員に求められる「リーダーシップ」
4 明確な基準が設けられている「評価」
5 経営トップもコミットする「人材育成」
6 GEが独自に作った「仕組み」
7 心地良く働けるための「カルチャー」づくり
8 CEOの仕事と「クライシス」への対応
9 グローバルな舞台で成功するために

要約ダイジェスト

GEの強さの源はなにか

2006年にGEに入社したとき、私は50歳になっていた。入社してまず実感したのは、人を育てることに対するGEの熱意の強さである。ポテンシャルがあると感じたら、すぐにチャレンジングなステージを用意し、そして結果を出すことができれば、評価で、トレーニングで、報酬で、さらにはポジションでふさわしく遇する。

そしてその姿勢は年齢にまったく関係がない。私は入社してすぐ携わったプロジェクトを評価され、わずか一年でGEキャピタルの複数の日本法人を統括するリーダーになることを打診された。これは私にとって、青天の霹靂であった。

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