『バトンタッチ 若きビジネスパーソンへ伝えたいこと』
(原田泳幸/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次(主要)
アップルとマクドナルドの業績V字回復で有名な原田泳幸氏が、若き自身の経験から、特に20代、30代のビジネスパーソンにとって大切なリーダーシップや働き方、キャリアの要諦をシンプルに伝えた一冊。原田氏は今期より日本マクドナルドのCEOを後任のサラ・カサノバ氏に「バトンタッチ」し、ベネッセHDの会長兼社長に就任するというニュースが報道されたばかり。本書でも後任の育成、次世代リーダーの育成という観点から、多くのアドバイスが語られています。

著者は『リーダーの使命は、チームのパフォーマンスを最大化するために全力を尽くすこと。それには、挑戦し、成長し続けるしかない』と語り、常に「挑戦」し続け、学び続けるリーダーとなるために何が必要なのかを解き明かしています。「転職するなら”そこに挑戦があるか”を考えろ」「部下が動かないのは自分のせい」「それは作業か、仕事か」など、自己に対するストイックな姿勢ももちろん強調されていますが、本書のタイトルでもあり、一貫して流れるテーマに「後継者づくり」というものがあります。

欧米企業がシステマティックに「後継者づくり」を推進しているのに比べ、日本企業はこの部分が弱いのではないかと著者は指摘し、この後継者づくりこそ、経営者の仕事の中でも、最も優先順位が高いと説きます。しかも、それは経営者のみならず、部長、課長やリーダー、若手ビジネスパーソンにとっても同様です。なぜなら、後継者を育て、自分のポジションを譲って初めて新たな「挑戦」が可能となるからです。その意味で年次を問わず、困難な「挑戦」に身を投じる人に、多くの気づきを与える一冊です。

著者:原田 泳幸(ハラダ エイコウ)
日本マクドナルドホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長兼CEO。1948年長崎県生まれ。東海大学工学部を卒業後、日本NCR、横川・ヒューレット・パッカード、シュルンベルジェを経て、1990年にアップルコンピュータジャパンに入社。1997年に同社代表取締役社長兼米本社副社長に就任し、iMacなどの商品を日本でヒットさせる。2004年2月に日本マクドナルドに入社し、7年連続マイナス成長だった同社をV字回復に導く。
はじめに
第1章 最も困難な仕事に挑め!
第2章 成長のヒントは現場にある
第3章 情熱を伝えるコミュニケーション
第4章 任せる勇気を持ってこそリーダー
第5章 リーダーになっても学び続けよ
あとがき
これまでの歩み

要約ダイジェスト

最も困難な仕事に挑め!

社長になりたいなら、社長を目指すな

「これからどうやってキャリアを積んでいけばいいのでしょうか?」「どうしたら出世できますか、社長になれますか?」これは、若いビジネスパーソンの相談を受けると、必ずと言っていいほど出てくる質問である。私は、その度に違和感を覚えている。

私は、40代でアップルコンピュータ日本法人社長、50代で日本マクドナルド社長と、複数の企業で経営職を歴任してきた。そんな経歴のせいか、彼らの目に映る私は、さも計画的にキャリアを積み重ねてきた人間のように見えるのだろう。

しかし正直なところ、私は「キャリアプラン」というものには批判的なのである。キャリアとは自分が決めるものではなく、

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