『起業家のように企業で働く』
(小杉 俊哉/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次(主要)
マッキンゼー、ユニデンなどを経てアップルで人事総務本部長を務めた著者が、起業家マインド(アントレプレナーシップ)を持ちながら企業の中で働く意義や、その身につけ方を語った一冊。著者は自らも経営者であり、慶應義塾大学SFCなどでも教授として人気講義を受け持つ小杉俊哉氏。数多くのベンチャー支援にもたずさわる人物です。

企業人も、起業家精神(アントレプレナーシップ)やオーナーシップを持ちながら仕事をすべき、とは昔から言われていることですが、本書では、組織・キャリアの専門家でもある著者が、起業家マインドとは何か、どうすればそれを企業内で発揮できるかを、大所高所からではなく、具体的に落とし込んで書かれた内容が特長です。

転職先では新社長との仕事の進め方の違いで、メンタルにもなりかけ、またアップルでは多くの人員削減を行い、最後に自分も首にしたという、企業人としても多くの経験を持つ著者ならではの考察が、「ゼミの卒業生に対して送る手紙」形式で非常にわかりやすく描かれています。著者は、大きなパワーやリソースを使いこなし、個人や小組織ではとてもなし得ない大きなことを実現していくことこそが、企業に勤める醍醐味ではないかと説いています。

好況もあり、独立や起業を後押しするような社会的な風潮ですが、そもそも企業内で働くことの意義をはっきりとさせておくことも必要ではないでしょうか。その意味で、独立や転職を考えている方にとっても、そうではない方にとっても、キャリアや生き方を俯瞰する一助としてお薦めできる一冊です。


著者:小杉 俊哉(コスギ トシヤ)
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、NEC入社。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー・ インク、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を歴任後独立。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授を経て、現在、同大学SFC研究所上席所員。合同会社THS経営組織研究所 代表社員。著書に『リーダーシップ3.0~カリスマから支援者へ』(祥伝社新書)、『30代の働き方は挑戦だけが問われる』(すばる舎)、『ラッキーをつかみ取る技術』(光文社新書)など。

出版:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)


Chapter 1 志をもつ
Chapter 2 起業家のように仕事をするうえでやるべきこと
Chapter 3 大きな仕事は企業でこそできる
Chapter 4 転機をつくる
Chapter 5 企業内で勝っていくためのスキル

要約ダイジェスト

志をもつ

起業家のように考え、働く

企業に勤める人たちとベンチャー経営者。彼らと間近で接して来てつくづく思うことは、「起業家マインド」が必要なのはベンチャー経営者だけではなく、企業で働くにしても「起業家」のように考え、働くことが必要だということだ。

企業において、どんどん出世して行く人、あるいは、やらされ感なく楽しそうに仕事をしている人は、例外なく「起業家」マインドを持って自律的に働いている。

最近のいくつかの調査で、新入社員の反出世志向が指摘されており、また、ワーク・ライフ・バランスという概念も浸透してきた。しかし、出世はしたくないが長く会社で働きたい、というのは実は非常に都合のいい話である。

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