『「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである』
(菊本久寿/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 自身の働き方やキャリアに不満や不安を抱えている 20~30代は多い。「大組織で守られてはいるが、歯車になっている気がする」「将来会社に頼らずに働いていけるだけのスキルがない」など、モヤモヤとした思いを抱える人にとって有望な選択肢になり得るのが、「Webエンジニア」という働き方だ。

 本書では、働き方に悩むビジネスパーソンに向けて、高収入かつ自由度が高い、新しいキャリアとしての「エンジニア×スタートアップ」を提案。エンジニアの魅力、スタートアップの魅力に加え、会社の選び方や Webエンジニアに求められる具体的な技術など、未経験からの転職を見据えたアドバイスが満載されている。

 著者は IT未経験と呼べる状態から SIer、フリーランス、スタートアップの取締役 CTOなどを務めた後、起業し、現在は Webエンジニア養成プログラミングスクールの「RUNTEQ」を運営する人物。エンジニアとしてのキャリアに興味関心のある方だけでなく、スタートアップへの転職を考えている方もぜひご一読いただきたい。

著者:菊本 久寿(Kikumoto Hisashi)
 株式会社スタートアップテクノロジー代表取締役社長 兼 エンジニア。SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド) 技術部部長に就任し、アドテク関連サービスの立ち上げを行う。2012年よりフリーランスとして独立し、複数のスタートアップの開発支援を行う。その後ポケットコンシェルジュを運営する株式会社ポケットメニューの取締役CTOに就任。退任後2014年10月に新サービスの立ち上げに特化して開発を行う株式会社スタートアップテクノロジーを設立。2019年Webエンジニア養成プログラミングスクールの「RUNTEQ」をスタート。
第1章 どん底フリーターを救った、「エンジニア×スタートアップ」のかけ算
第2章 自由に楽しく働きたいなら、エンジニアになろう
第3章 スタートアップこそ、自分の可能性を最大化する
第4章 未経験からスタートアップのエンジニアになる方法
第5章 プログラミングスクールから、世界を変える

要約ダイジェスト

なぜ、「エンジニア×スタートアップ」のかけ算なのか?

 社内では「エンジニアって魔法使いみたいなものだ」とよく言っている。「プログラミング技術×ビジネス」という魔法で新しいものを生み出すことができるというわけだ。そして、その魔法で新しいものを生み出す場がスタートアップだ。

 スタートアップは、技術もビジネスも新しいものをどんどん取り入れていく。普通の会社では、技術の役目としては製品を作って終わりだが、スタートアップではそれをサービス化するところまで自分でできる。技術はビジネスに組み合わせて初めて、社会にインパクトを与えることができるのだ。

 だからエンジニアには、ビジネスセンスが必要だ。今、特に足りていないのはそんなビジネスセンスを持ったエンジニアである。私自身は技術面に惹かれてエンジニアのキャリアをスタートしたが、技術にのめりこんでいた時はうまくいかなかった。出世できなかったのだ。

 そこでいったん技術を離れて、いろいろなものに興味を持って、技術に限らない領域を見ていくことにした。すると、本当に社会が求めているもの、人に喜ばれるものが何かが見えてきた。それを作るために技術がある。技術は、ただの手段なのだ。

 スタートアップに入ってビジネスと技術を組み合わせると、社会にインパクトを与えるものを生み出せる。そして、自分が作りたいサービスを、自分で実現できる。それが、私がエンジニアにスタートアップをすすめる理由だ。

 今までの常識ではスタートアップというと、安定しない、よくわからないなどと見られてしまうことも少なくなかった。でも今の時代、正解なんてわからない。私はココナラや Rettyをサポートしてきたが、マンションの一室で始まった会社が、数年後には上場企業になった。今までとは明らかに違う常識が、ここにある。

 スタートアップはスピードだけでなく、働き方や考え方も柔軟で、楽しいし、世の中を動かしている実感が得られる。しかも幅広い人脈もできるし、その中で自分のキャリアも作られていく。

 現在はスタートアップでも、ある程度お金を持っていて、エンジニアの重要性を理解しているので、スキルとマインドを持っている方であれば、評価されて人並み以上の給料を得ることができる。

 そして、

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