- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書では、そんな話し方の「正解」を 55のルールとして解説。まず話し方の正解は「相手の頭の中」にあるという原則を解き明かし、会話の基本的なコツ、話の聞き方、仕事で結果を出す話し方、人間関係がスムーズにいく方法、リモートでもペースを握れる極意など、場面や相手に応じて使い分けられる実践的なノウハウを公開している。
著者は社会人の伝わる 話し方を向上すべく、株株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立し、これまでに全国 40都道府県で年間 2,000回にわたり「伝わる話し方」のセミナーや研修を開催してきた人物。プレゼン力を高めたい方、コミュニケーションを通じて豊かな人間関係を築いていきたい方などにはぜひご一読いただきたい。
13万部のベストセラー『雑談の一流、二流、三流』の著者。株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役。日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー。日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー。一般社団法人日本声診断協会音声心理士。
1978年、新潟県十日町市生まれ。2002年、大手人材派遣会社に入社。営業成績がドベで新卒3カ月にして左遷される。そこから一念発起し、全国で売上達成率No.1を実現。その後、音楽スクールに転職し、事業部長を務める。2017年、社会人の伝わる話し方を向上すべく、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。これまでに全国40都道府県で年間2,000回にわたり「伝わる話し方」のセミナーや研修を開催してきた。
セミナーや研修では、「1回で伝わる話し方テンプレート」「30秒で伝えるピンポイントトーク」などが大好評を博す。60分に20回以上笑いが起こるほど会場が盛り上がり、最後には衝撃的な感動が走る「心震わすメソッド」が評判を呼び、日本経済新聞、プレジデント、東洋経済オンライン、Yahoo!ニュースで紹介される。テレビ朝日とABEMAが共同製作する人気番組『マッドマックスTV論破王』では、ディベートの審査員も務めている。
著書に、『雑談の一流、二流、三流』『説明の一流、二流、三流』(以上、明日香出版社)、『10秒でズバっと伝わる話し方』(扶桑社)、『緊張しない「最初のひと言」大全』(Clover出版)など多数。
第2章 誰とでもうまくいく話し方
第3章 仕事で結果を出す話し方
第4章 人間関係がスムーズにいく話し方
第5章 リモート時代の話し方
要約ダイジェスト
相手の頭の中を想像する
話し方で何よりも重要なことは、「相手の頭の中を想像する」ことだ。話し方の正解は、
「相手の頭の中に」あるのだ。「結論から話せる、論理的に話せる、流暢に話せる」といったことは、さほど重要ではない。
人間は、自分のことを理解してくれる人に出会うと、無条件で心を開いてしまう。相手に心を開いてもらえれば、あなたのメッセージはドンドン相手に届くようになる。そして、自然にあなたがペースを握れるようになる。
とはいえ、出会う人すべての頭の中を想像し、会話を組み立てていたら脳がパンクしてしまう。頭の中を想像すべきは、自分の人生にとって大切な人である。あなたの人生にとって大切な人だけには、「相手の頭の中を想像する」を徹底的に発動させるのだ。
ここで大事なポイントは、何をもって「大切」とするか。それが、あなたの「軸」である。「こんな人生を生きたい」「こんな人間でありたい」「こんな価値観を大切にしたい」など、あなたの人生を方向づける基礎になっている考え方や「こだわり」のことだ。
あなたと同じような軸を持っている人は、あなたの人生において大切な人であり、つながるべき人だ。そして自分の中に軸ができると、変に人をバカにしたり、自分を蔑んだりすることがなくなる。「人それぞれ違う」ということが理解できるようになるからだ。いい悪いでジャッジするから腹が立つのだ。
誰とでもうまくいく話し方
自然にペースを握るには、相手を軸に会話を構成する必要がある。簡単に言えば、相手が聞きたい言葉を透視して、発することだ。「if you(もしあなたなら?)」という思考法をトレーニングする。相手が聞きたい言葉を言いあてる前に、「自分ならどんな言葉が聞きたいか?」を思考する方法だ。
あなたは会社でミスをし、上司が猛烈に怒っている。この時、どんな風に上司から怒られたいだろうか。私なら、