- 本書の概要
- 著者プロフィール
そこで本書では「DAO」の基本的な概念やメリット、リスクや代表的な事例や将来性などを解説。さらには DAOへの参加方法、立ち上げ方、運営方法まで、プロセスの基礎的なところから丁寧に解説することで、DAO参加へのハードルを下げる1冊となっている。
著者はリアルと Webの融合を得意とし、店舗経営とIT企業経営を両立しながら、DAO、暗号資産、NFT、メタバース、DeFiなど、Web3型近未来ビジネスについて学び、稼ぐことを目指すビジネスサロンを主宰。DAOの基礎知識を身につけたい方はもちろん、新たな組織形態への参加・活用を進めたい方にはぜひご一読いただきたい。
Bewish Co.,Ltd.代表取締役。Reiwa Marketing Solutions Co.,Ltd.代表取締役。今話題のDAO、暗号資産、NFT、メタバース、DeFiなど、Web3系の近未来ビジネスについて学び、稼ぐことを目指すグループ「Web3総合ビジネスサロン」を主宰。また、リアルサロンチェーン 11店舗の会社と Webマーケティングを主とするIT会社を経営。リアルとWebの融合を得意としている。現在、DAOやNFTゲーム、NFTアートのノウハウをコンテンツ化し、興味ある方々に教えている。著書に、『30分でよくわかる!Web3の稼ぎ方!』(彩流社)、『なにがあっても潰れない 店舗経営の最強スキル2.0』(ごま書房新社)等がある。
2 DAOを可能にするテクノロジー
3 DAOの代表例
4 DAOへの参加方法
5 DAOの作り方と運営方法
6 DAOのメリットとリスク
7 DAOのさらなる可能性
要約ダイジェスト
「DAO」の3つの特徴
インターネットの新たな概念である「Web3」の掲げる理想は、「非中央集権」の世界だ。ブロックチェーン技術を利用して、個人データをプラットフォーム企業などの「特定の管理者に集めない仕組み」を目指している。
Web3の目指す非中央集権は、組織のあり方も変化させる。それが「DAO(ダオ)」だ。DAO(Decentralized Autonomous Organization)は日本語で「分散型自律組織」と呼ばれ、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して、管理・運営される組織のことである。
DAOは「株式会社のアップデート版」とも言われ、近年大きな注目を集めている。DAOの主な特徴は次の3点だ。
①中央管理者がおらず、参加者同士で管理する組織
今までの会社組織は、一般的に上層部のみで意思決定がされてきた。いわゆる上から下に指示を出す「トップダウン方式」だ。一方 DAOは、「代表者が存在していないフラットな組織」という大きな特徴を持つ。
そのため、トークン保有者は誰でも、プロジェクトの運用方針に意見ができ、情報を参照することもでき、改善すべき点があれば、投票によって優先順位を決めてボトムアップで提案できる。株式会社などと比較しても非常に民主的に組織が運営されると言える。
また、DAOの運営方針はガバナンストークンのホルダーによる投票によって決められ、すべてブロックチェーン上に記録されるため、不正が起こる可能性が限りなく低い。そのため、DAOは「究極の民主主義をテクノロジーで実現した組織の形」とも言える。
②誰でも組織に参加できて、投票ですべてが決まる
DAOには、誰もが参加可能だ。興味のあるプロジェクトを運営しているところがあれば、試験や面接、雇用契約などを結ばなくても、自由にメンバーになることができる。
DAOのコミュニティメンバーは、DAO内のコンテンツを自由に使用できるが、意思決定に関わるには、「ガバナンストークン」を保有する必要がある。ガバナンストークンは株式会社の「株式」のようなもので、保有者には、DAOの組織運営に対する提案権、意思決定に関わる投票に参加権などが与えられる。
③透明性が高く、誰でもソースを閲覧できる
DAO最大の特徴は、中央集権的な管理者がおらず、参加者全員が平等で、誰でも自由に DAOの活動に参加できることだ。従来の株式会社は、組織のルールがすべて公開されているとは限らず、社員や外部者が全体を確認するのは困難だった。
一方で DAOは透明性が高く、どのようなルールに基づいて運営されているのかが誰でも閲覧可能だ。さらにブロックチェーン上で運営されており、