- 本書の概要
- 著者プロフィール
これらのトレーニングは元アナウンサーの著者が国会議員、経営者、ビジネスパーソンなどに指導していたメソッドの重要ポイントから考案されたもので、簡単ながら継続していけば、確実に効果が出るという。もちろんオンライン会議やマスク越しの会話など、アフターコロナのコミュニケーション環境でも適応可能だ。
著者は元中部日本放送(CBC)アナウンサーで、現在はスピーチコンサルタントとして活躍、これまで 6000人以上にスピーチ指導を行ってきた人物。話すことに苦手意識を持っている方はもちろん、声や話し方などコミュニケーション力全般を底上げしたいという方はぜひご一読いただきたい。
神奈川県川崎市生まれ。スピーチコンサルタント。中部日本放送(CBC)元アナウンサー/元国会議員政策担当秘書/江戸川大学非常勤講師/合同会社Confill代表。「話が苦手」「人前でどう話したらよいのかわからない」ビジネスパーソンの悩みを解消するスピーチコンサルタント。TBS系列28局の中で最優秀アナウンサーに選ばれるなど多くの賞を受賞。
その後、国会議員政策担当秘書へと転身。演説に困り涙する地方議員の姿をきっかけにスピーチコンサルタントの道へ。スピーチ指導は元総理夫人、議員、経営者、ビジネスパーソンなど6千人超。自治体や大手民間企業で講演・研修講師も務める。早稲田大学大学院卒業(国際関係学修士)。
第2章 どんなときでも「伝わる声」を手に入れよう
第3章 たった8日で「話し方の悩み」を消し去ろう
第4章 伝わる、わかりやすい話し方を身につける
第5章 印象がよくなる話し方を身につける
第6章 見た目も大事!話の魅せ方を身につける
要約ダイジェスト
気軽に話せる・声を出せるマインドを作る
コンビニの会計時やバスの降車時に「ありがとう」と言う
自分から声をかけにくいという人の多くは、「相手に変に思われたらイヤだ」とか「恥ずかしい」と思うから、もじもじしてしまう。だが、相手が嬉しいと思う状況で声をかければ、そんな心配はありません。
このように、日常生活の何気ないワンシーンであっても、気軽に声を発することができる状況に慣れることは大事だ。「まずは声を出す」、そしてもうワンステップ、「自分から声をかける」。これらに慣れて回数を重ねていけば、自然にできるようになっていく。声を出しやすいものから3ステップで挑戦していこう。
例えば、コンビニの会計時やバスの降車時に「ありがとう」と言う。言われた側のコンビニの店員さんも、バスの運転手さんも、決して嫌な気はしないはずだ。次のステップでは、なるべくエレベーターの階数ボタンの前に立ち、「何階ですか?」と聞こう。
言われたほうは、「あ、5階です」などと返事をするが、これもれっきとした会話だ。さらに、あなたがよく行くコミュニティでも会社でも、隣になった人に声をかけてみよう。何を話したらいいのか悩むなら、まずは挨拶だけでもいい。
「○○さん、そのジャケットすごく素敵ですね」といった褒め言葉で声をかけられれば、相手も嫌な気はしない。声かけの3ステップでは、相手に先に言われたら「負け」くらいの気持ちで、自分から声をかけるようにしてみてほしい。
30秒だけ音読する
「緊張すると声が小さくなる」「声が小さくて聞き返される」といった悩みを持つ方は多い。声が小さいのは、大きく2つの理由がある。1つは身体的な理由、もう1つは心理的な理由だ。
身体的な理由としては、例えば、姿勢が悪くて猫背になっていて、声が外に前に出ていないケースがある。または、口を大きく開けて話していないケースでは、せっかくたっぷり空気を吸っても最後に出る出口が小さくては、声が大きく出ない。
そして、もう1つ考えられるのが、ノドが開放されていないケースだ。これは例えば、あくびをしたときのように、ノドの奥が緩やかに開放されるようなトレーニングをするとすぐになおる。
心理的な理由では、自信がないとか、他人の目を気にしてしまうことが原因だ。このような悩みがある方の多くは、そもそも声を出すということに慣れていないことがわかっている。だから、