『脳の名医が教える すごい自己肯定感』
(加藤 俊徳/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
「自己肯定感」とは自分の価値を認め、存在を肯定する感覚のことだ。近年その重要性が説かれているが、様々な国際比較で日本人の自己肯定感が低いという調査結果を目にしたことがある方も多いはずだ。その大きな原因の1つとして、脳内科医の著者は「自分はダメだ」と考えてしまう「脳の癖」を指摘する。

 そこで本書では自己肯定感を、他者からの評価に基づいた「他律性自己肯定感」、自分の内的な基準に基づいた「自律性自己肯定感」の2つに分け、後者のゆるぎない自律性自己肯定感の育み方を解説。具体的には、脳科学と脳内科医としての知見に基づき、正しい脳の使い方を知ることで自己否定の癖をなくし、自分を肯定する基準をつくっていく。

 著者は脳内科医、医学博士、株式会社「脳の学校」代表、昭和大学客員教授。脳番地トレーニング、脳活性おんどく法の提唱者、FMラジオのパーソナリティとしても活躍する人物。周囲の目が気になる方や自己肯定感の低さを変革したい方、自己肯定感をさらに高めたい方などはぜひご一読いただきたい。

著者:加藤 俊徳(Kato Toshinori)
 新潟県生まれ。脳内科医、医学博士。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳番地トレーニング、脳活性おんどく法の提唱者。1991年近赤外光を用いて脳機能を計測する「fNIRS(エフニルス)」法を発見。1995年から米ミネソタ大学放射線科MR研究センターに研究員として従事。帰国後、「脳の学校」、「加藤プラチナクリニック」を開設し、独自開発した加藤式MRI脳画像診断法(脳相診断)を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。脳の成長段階、強み弱みの脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳番地トレーニング処方を行う。InterFM 897「脳活性ラジオ Dr.加藤 脳の学校」のパーソナリティーを務める。
 著書に、『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』(ダイヤモンド社)、『不安を力に変える』(扶桑社)、『ADHDコンプレックスのための“脳番地トレーニング”』(大和出版)など多数。
はじめに 他人に「削られた」自己肯定感を取り戻そう!
第1章 「いい自己肯定感」と「悪い自己肯定感」がある
第2章 ありのままの自分を受け入れるすごい自己肯定感10の強み
第3章 脳の中から「自己否定」を追い出す方法
第4章 自分を肯定する基準をつくる
第5章 あなたの脳に自信が宿る10の習慣

要約ダイジェスト

「自分はダメだ」と考える“脳の癖”が問題

 自分の価値を認め、存在を肯定する感覚を「自己肯定感」と呼ぶ。この自己肯定感が低いばかりに、本来ならもっと前向きに生きることができるはずなのに、つまらないところで躓き、落ち込んでしまう人が少なくない。

 だが、ものの見方、考え方をちょっと変えることで、世界がまったく違ったように見えてくる。医師としての経験とや脳科学者という立場から考えると、自己肯定感も自己否定感も、一種の脳の癖=回路のようなものだ。自己肯定感が低い人は、「自分はダメだ」「人よりも能力が低い」という脳の癖=回路ができ上がっているのだ。

 だから、脳の仕組みを理解すれば誰もが自己肯定感を築き上げることができる。自分をどう認識し、どんな人間だと自分で判断するかを、心理学用語で「自己認知」と呼ぶが、自分を正しく評価するには、自己認知がしっかりとできていることが大前提になる。

 ところが、とくに自分で自分を見る場合、さまざまな主観や願望、思い込みが入り込み、本来の自己像とは違った像を勝手に作り上げ、それを自分自身だと錯覚してしまうことになる。それが「脳の癖=回路」だ。

 このような「認知の歪み」は、誰でも多少なりとも持っているが、ひどくなると抑うつ状態に陥ってしまう人もいる。そのため、クリニックでは、私はその人がどんな認知の歪みを持っているかを見極め、正しく自己評価、自己認知ができるようにする。

 自己肯定感が低く、自己否定が強い人の中には、過去の体験=「記憶」に過剰に縛られているケースが目立つ。失敗体験や怒られた体験など、マイナスの体験をもって、自分はダメだという結論=認識を作り出しているのだ。

 だが、失敗は同時に貴重な体験でもある。例えば、すんなり大学に合格し、順風満帆の学生時代を送って社会に出た人は、挫折を体験した人の感覚や感情をなかなか理解することができない。誰でも、

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