- 本書の概要
- 著者プロフィール
具体的には「適性はいらない」「努力は競争を楽しむゲーム」「減点方式で戦う」「逃げることこそ最高の努力」という4つのルールで、様々なキャリア戦略や仕事ノウハウを解説。「ズルい努力」といってもグレーな手法ではなく、どのノウハウも市場や人間心理の冷静な観察から導き出されたもので、賢く実践的な人生戦略と言えるだろう。
著者はワンダフルワイフ株式会社代表。手取り 17万円、社会人 11カ月でクビ、借金 400万円という状態から、数年でビジネスオンラインサロン No1、SNS総フォロワー30万人、年収億超えまで到達し、ビジネス YouTuberとしても活躍する人物。今後のキャリアや働き方の戦略を考えたい方、見直したい方はぜひご一読いただきたい。
ワンダフルワイフ株式会社代表。1987年大阪生まれ。神戸大学経営学部卒業。新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。2017年、オンラインサロン「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5500人超まで拡大。「ビジネスYouTuber」としても活躍。チャンネル登録者数は2022年現在約9.5万人を誇る。著書に『「知っているかいないか」で大きな差がつく! 人生逃げ切り戦略』『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』(ともにKADOKAWA)。
1章【裏ルール1】「適性」はいらない――戦略の話
2章【裏ルール2】努力は競争を楽しむ“ゲーム”だ! ――市場とニーズの話
3章【裏ルール3】世の中は実力ではなく「減点方式」でできている――社会の真理の話
4章【裏ルール4】“逃げる”ことこそ最強の努力――ポジションの話
要約ダイジェスト
人生は「努力の裏ルール」を見つけられるかで決まる
世の中にはみんなに偉いとほめられる「正式ルール」と、実際に物事を動かしている「裏ルール」の2つがある。正式ルールでうまくいくのは、才能強者と育ちの強者だけだ。
普通の人や非エリート、僕のように借金があってマイナスからスタートしなければいけない人は、世の中の裏ルールに合わせた努力をしていかなくてはならない。以下、自分なりに見出した「4つの裏ルール」を説明しよう。
裏ルール1 「適性」はいらない、「戦略」を活かす
「確実に最短で結果が出る努力をしよう」と決めた時、みんながやりがちなのが自分の天職を探すこと。天職というとおおげさだが、「好きと得意を活かしましょう!」というのが、正式ルールとして世の中ではまかり通っている。
こうして自分探しの旅が始まると、「僕は何が好き?」「私は何が得意?」「俺が輝けることって?」と、カフェで自己啓発書を読みながら堂々めぐりが始まる。だが、才能強者でない限り、適性がある人とない人の差というのは誤差の範囲内だ。
また、適性とはこれまでやってきたものの組み合わせで決まっていくもの。適性の代わりに、たとえしょぼくてもすごく面白いと思えなくても、自分がその時にできることをやり、まずは市場に入って動き始める。そこで経験を積んだ時、初めて「適性らしきもの」ができてくるのだ。
動きだす時には、戦略が絶対に必要だ。戦略の第一歩は、自分に今できることで何をするか、目標を立てること。目標に必要なのは、思いよりも数字だ。例えば、「FIREを目指す」という目標は、「ビッグになる!」というのと同じくらい漠然としている。
「FIREが目標だ」というなら、以下のようなたくさんの数字をクリアにしなければならない。自分は月にいくら、年間いくら必要か?、そのためにはどんな手段があるのか?その手段にはいくら必要か?ここから「1億 5000万円貯める」という目標が出てくる。
また、期限を決めていないものは、目標とは呼べない。「202〇年、35歳までに1億 5000万円貯めて、FIRE」、このように数字と期限を明確にしてようやく目標となり、この目標を細かく分割することで戦略ができていく。
なお目標が大きすぎると、思考停止してしまうこともあるため、松竹梅で3つの目標を立てよう。理想の達成目標と、「まあ、これくらい行ったらいいよね」という現実的な目標と、