『コンテンツ・ボーダーレス』
(カン・ハンナ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
「イカゲーム」や BTSなど、韓国のドラマやアーティストが世界的に脚光を浴びている。韓国コンテンツが今や単なるブームを超え、ライフスタイルの一部になりつつある背景には、YouTubeや Netflix、Tiktokといった配信プラットフォームの世界的浸透がある。プラットフォームのおかげで、まさにコンテンツがボーダーレス化したのだ。

 本書では、コンテンツ市場の歴史と現在を述べた上で、今なぜ韓国コンテンツが世界的にヒットしているのかを紐解き、コンテンツ産業の未来を洞察する。本書によれば、さらに年々コンテンツの価値は高まり、2022年以降は「プラットフォームの時代」から「コンテンツの時代」に転換していくという。

 著者は韓国でのニュースキャスターや 経済専門チャンネルMC、コラムニストなどを経て来日。国際社会文化学者、タレント、歌人、株式会社Beauty Thinker CEOとして多方面で活躍する人物。韓国コンテンツの強さの理由を知りたい方、デジタルサービスやコンテンツビジネスにかかわる方にはぜひご一読いただきたい。

著者:カン・ハンナ(Kang Hanna)
 国際社会文化学者、タレント、歌人、株式会社Beauty Thinker CEO。淑明女子大学(経営・統計学)を卒業し、現在、横浜国立大学大学院 都市イノベーション学府 博士後期課程在学中(国際社会文化学・メディア学)。韓国でニュースキャスター、経済専門チャンネルMCやコラムニストなどを経て、2011年に来日。NHK Eテレ「NHK短歌」にレギュラー出演しているほか、テレビ東京「未来世紀ジパング」、NewsPicks「THE UPDATE」「WEEKLY OCHIAI」にも出演するなど、多方面で活動中。2019年には、第一歌集『まだまだです』(KADOKAWA)を出版し、第21回「現代短歌新人賞」を受賞。韓国では日本文化に関する書籍を8冊ほど出版している。
第1章 コンテンツ・ボーダーレスの時代
第2章 世界の潮流からヒントを得る 新しいコンテンツ戦略
第3章 2030年、本当のコンテンツ・ボーダーレスが到来する

要約ダイジェスト

デジタルトランスフォーメーションで変化するコンテンツの価値

 2022年は「プラットフォームの時代」から「コンテンツの時代」への転換期だ。2000年代から始まったデジタルトランスフォーメーション(DX)はこの十数年でより加速し、人々の生活の中に定着してきた。

 1990年代後半からインターネットの普及が始まり、2000年代には Google、Yahoo!など検索エンジンとスマートフォンが浸透。2000年代後半からは Facebook、Twitterなどの SNSが世界の人々をつなげるという大きな役割を果たした。その後の 2010年以降は、いわば「プラットフォームの時代」と呼べる。

 この 10年間、YouTubeから NetflixやAmazonPrime、Spotify、TikTokなどのグローバルプラットフォームが次々と登場し、世界中のユーザーをどのプラットフォームが一番獲得できるかに注目が集まった。2022年の今に至るまで、プラットフォームはコンテンツより力を持っていた。プラットフォームがコンテンツを選ぶことができたとも言える。

 しかし、コンテンツはこの十数年で驚くほど急速に成長し、今ではもはやコンテンツを作る側がプラットフォームを選ぶことができるようになった。例えば、YouTubeが始まって間もない頃は動画をアップするコンテンツクリエイターにデジタル上のファンがそれほど多くなかったため、チャンネル登録者数を増やすことにみんな必死だった。

 しかし今は1つの動画に何千万回、何億回を超えるほどの再生数を誇るコンテンツクリエイターが次々と誕生し、彼らはコンテンツ配信により、YouTubeというプラットフォームの中で熱狂的なファンを育てた。

 もしも彼らが YouTubeから他のプラットフォームに移ることになったら、熱狂的なファンの多くが一緒に新しいプラットフォームへ移る可能性も高い。グローバル動画配信サービスの中で最も多い有料会員数を持つ Netflixも今の流れを注視し、

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