『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』
(山口拓朗/著)

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 時代の変化に応じて求められるスキルは変化するが、いつの時代も変わらず重要なのが、物事の本質を理解する力だ。相手の言っていることがわからなかったり、理解不足のまま行動して失敗したりした経験のある人は少なくないのではないだろうか。「1を聞いて 10を知る」タイプの察しの良い人になりたいと思う人も多いはずだ。

 そこで本書では、あらゆる思考や行動のベースとなる「理解力」に焦点を当てて、その高め方や「理解したつもり」を脱する方法を解説。具体的には、「言葉を理解する」「幹→枝→葉で理解する」「クリティカルに理解を深める」という3つのステップを踏んで、思考の偏りを防ぎながら幅広く理解する力を高めていく。

 著者は伝える力【話す・書く】研究所所長。編集者・記者を経験したのちに独立し、執筆活動や講演・研修を通じて、理解力、伝え方、文章術などのノウハウを提供している。話の要点や物事の本質を素早くつかむ力や伝える力を身に付けたいビジネスパーソンや、コミュニケーション能力を磨きたい方などはぜひご一読いただきたい。

著者:山口拓朗(Yamaguchi Takuro)
 伝える力【話す・書く】研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのち、2002年に独立。26年間で3600件以上の取材・執筆歴を誇る。現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて、「1を聞いて10を知る理解力の育て方」「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「伝わる文章の書き方」等の実践的ノウハウを提供。著書は『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(共に日本実業出版社)、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』(明日香出版社)、『ファンが増える!文章術──「らしさ」を発信して人生を動かす』(廣済堂出版)ほか25冊以上。中国、台湾、韓国など海外でも15冊以上が翻訳されている。文章術、伝え方のノウハウ書籍が多いが、本書で伝えている「情報を的確に理解するための技術」など本質をとらえたノウハウも高く評価されている。
第1章 理解力に必要なアプローチ
第2章 ステップ1 「言葉」を理解する
第3章 ステップ2 「幹→枝→葉」で理解する
第4章 ステップ3 「クリティカル」に理解を深める
第5章 仕事で求められる10の理解
第6章 「理解」をアウトプットに活かす

要約ダイジェスト

理解力とは?

「理解力」とは、「理解したつもり」という壁を乗り越えて、深みへと踏み込む力のことだ。「自分は仕事ができない…」と悩んでいる人の多くが、実は「理解度が低い」という問題を抱えている。

 人は「理解の箱」を使って、物事を理解していく。例えば映画を見るときに、人は自分の頭の中にある「理解の箱」を使ってその作品を理解する。「ストーリー」という箱しかない人は、ストーリーが「ある・ない」「おもしろい・つまらない」という点を基準に、その作品を楽しんだり評価したりする。

 一方、「感情描写」や「社会問題」などの箱を持っている人は、仮にストーリーが平凡でも、「感情描写」という箱において「相手を殺した加害者の気持ちもわかる」という感想や、「社会問題」という箱において「刑期を終えた犯罪者に厳しい日本社会の縮図が描かれていた」という感想を述べることができる。

 よく「見方が深い・浅い」などと言うが、その多くが「理解の箱」の種類が「多い・少ない」の差である。箱の種類が多い人ほど、いろいろな角度から理解を深めることができ、その結果、本質的な理解へと到達できるのだ。

 仕事の場面でもまったく同じで、仕事がデキる人ほど多種多様な箱を持っているため、理解に「抜けや漏れ」がなく、効率よく成果をあげることができる。

 理解における最大の敵は、「理解したつもり」という状態である。ストーリーという「理解の箱」しか持たない人にとっては「ストーリーを理解する=映画を理解する」だ。これが「理解したつもりになっている」という状態だ。

 本人にとっては、スッキリと気持ちのいい状態と言えるが、「もう理解することはない」状態だから、視野は狭く、近視眼的で、自分の理解が甘いことや浅いことに気づくことすらない。

 真に理解力が高い人ほど、いつでも「より深く理解したい」という気持ちを持っている。その貪欲さが、

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