- 本書の概要
- 著者プロフィール
そこで本書では、ライターとして仕事を受注し、継続的に仕事をしながら収入を上げていくノウハウや考え方を解説。副業ライターとしてクラウドソーシングで初めての仕事を受注するところから、実績の積み方、受注単価の上げ方、仕事の幅の広げ方などを具体的に指南する、ライターを目指す方の格好の入門書となっている。
著者は約 30年の会社員生活を経て 50代からフリーランスのライターとして独立。企業のオウンドメディアやWebマガジン、広報誌などの印刷媒体、ビジネス書のブックライティングなどの執筆活動を行う人物。副業の候補を探している方、フリーランスライターとしての独立を考えている方などはぜひご一読いただきたい。
1962年生まれ。フリーランスライター。ビジネス書のブックライティングを中心に、広報誌や業界誌などの印刷媒体から、企業のオウンドメディアやWebマガジンなどのWeb媒体で執筆活動を行っている。会社員時代、勤務先の経営不振による減俸を補うために副業でライティングをはじめ、リストラが行われた際にフリーランスライターとして独立。著書に『1日1時間から稼ぐ 副業ライターのはじめ方(第3版)』(自由国民社)、『月10万円も夢じゃない! Webを活用して副業ライターで稼ぐ』(秀和システム)、『駅猫Diary』(洋泉社)がある。
第1章 入門編―副業でライティングをはじめてみよう
第2章 中級編―いろいろな可能性に挑戦してみよう
第3章 上級編―もう少し稼いでみよう
第4章 応用編―本を書く仕事に挑戦してみよう
要約ダイジェスト
副業でライティングをはじめてみよう
2021年 12月に発表されたアンケート調査「大人のなりたい職業」のランキングで、「ライター」が1位にランクインした。その理由としては、時間と場所に拘束されないことや、会社勤め時代にストレスだった煩わしい人間関係から解放されること、年齢や性別、資格、学歴などが問われないなどがある。
私もライターとして独立すると、見事に働き方が変わり、収入面での不安を除けば、なんとも清々しい働き方だと感じた。私の場合はリストラでいきなり会社から放り出されてしまったが、会社員時代に副業としてライター業を始めていた。
副業から始めることにはいくつかのメリットがある。1つは、その仕事に自分が向いているのかどうかを見極めることができることだ。実際にやってみて、「自分には向いていない」と思ったら、無理をして続ける必要はない。
また、自分がどれくらいの作業量をこなせるのか、どのような分野・テーマの記事を書けるのかがある程度わかってくると、どのくらい稼げるのかも見えてくる。いざ独立した際に、まったくのゼロからではなく、クラウドソーシングにしても直取引にしても、「こんな記事を書いてきました」という実績を示すことができるのもメリットだ。
ライター業の魅力はなんといっても初期投資が不要(か少ない)ということ。インターネットに接続しているパソコンがあれば、仕事探しや受注から納品までの作業を完結できる。原稿を作成するテキストエディタなども、ネットで無料で手に入れることが可能だ。
ライターというと、文才や文章力が必要だと思われるかもしれない。実際はライターにはむしろ、「調査力」が必要だ。まずは、ネット上から必要な情報を集めるスキルが求められる。このスキルは誰にでもできそうだが、人によってかなり差があるところだ。
特に、検索キーワードの選び方や組み合わせ方、いわば「検索のセンス」の差である。検索センスを磨くには、たくさん検索することで勘を養うことと、普段から多くの情報に触れることだ。調べるスキルは、たくさんの知的体験を通して磨くことができる。
ライティングの仕事はさまざまな経路で発注されるが、初めての仕事はクラウドソーシングを利用することをおすすめする。クラウドソーシングを利用することには、