- 本書の概要
- 著者プロフィール
そこで本書では、家を快適な空間にするための整理・収納術を解説。自宅でストレスを感じてしまう原因を突き止め、モノの量を最適化しつつ、収納を見直す方法を具体的に示している。後半では、工具不要の DIYで収納をカスタマイズする方法や、暮らしのコンセプトから考えるインテリアや家具の配置まで、お家時間の快適化を網羅した1冊だ。
著者はグラフィックデザイナーで、「快適な暮らし」をテーマにしたブログを運営。さらにライフスタイル、インテリア、掃除や家事をラクにするためのアイテムやアイデアを発信する YouTubeチャンネル「uchilog(ウチログ)」で人気を博す人物。整理や収納にストレスを感じている方、自分らしく快適な暮らしをしたい方はぜひご一読いただきたい。
Tsugiko Nagasaki/グラフィックデザイナー/1969年生まれ。東京都出身。広告代理店、デザイン事務所を経て1999年に独立。大手メーカーのSP広告、パッケージデザイン、WEBデザイン他、数多くの広告制作に携わる。リノベーションをきっかけに「快適な暮らし」をテーマにしたウチブログを開設。YouTubeチャンネル「uchilog(ウチログ)」は1年9カ月で登録者 6.3万人。ライフスタイル、インテリア、掃除や家事を少しでもラクにするためのアイテムやアイデアの動画を発信し、着実にファンを増やしている。
第9回 ESSEインテリアグランプリ審査員賞受賞/リノベりす 2016年リノベ人気事例1位/relife×SUVACO・リノベりすインタビュー/RoomClip大人のナチュラルインテリア/ねこのきもち インテリア特集/台所図鑑などメディア掲載多数。
第1章 お家ストレスの原因を突き止めよう
第2章 モノの量を最適化しよう
第3章 収納方法を見直そう
第4章 工具不要! カンタンDIYで収納をカスタマイズ
第5章 インテリアや家具の配置を見直そう
要約ダイジェスト
お家ストレスの原因を突き止めよう
昨今、様々なライフスタイルが提唱されている。中でも注目を集めているのはミニマリスト。生活に不必要なモノを全て手放し、自分にとって必要最小限のモノだけで暮らす人のことだ。
ミニマリストの対局にあるのがマキシマリスト。コレクションや趣味のモノに囲まれて暮らしたい人のことだ。その中間はミディアリスト。そのほか、モノの量という概念には捉われず「自分が好きかどうか」を基準とするシンプリストというライフスタイルもある。
これらはいずれも「モノとどうつき合うか」に焦点を当てた概念だ。クリエイティブ整理・収納は、そういった概念とは少し異なった位置にある。
「快適な家のあり方」は、モノの量だけでなく、収納の仕方、家具の選び方や配置、インテリアや照明の選び方など、全てが暮らしを快適にできるかどうかにかかわる。そしてそのベストバランスは、あなたが「どんな家にしたいか」ではなく、「どう過ごしたいか」によって決まる。
モノの整理は終わったけど「収納が使いづらい」「不便だな」と感じたり、部屋は片づいているのに「なんかパっとしない」「住み心地が悪い」という悩みもある。そんなときはモノをいくら減らしても解決できないのではないだろうか。
そういった、モノの量だけでは解決できない家の悩みを、どうやって改善したらよいか?どんな方法があるか?を創造することこそがクリエイティブ整理・収納だ。
快適な暮らしの実現は、毎日の暮らしの中にある些細な「不便や不満」に気づくことから始まる。散らかっている、モノが見つからないことがよくある、取り出しにくい、掃除がしにくい、といったストレスポイントが明解にわかっているのであれば、1つひとつ丁寧に改善すれば必ず解決できる。
モノの量を最適化しよう
家の悩みで最も多いのは「いつも散らかっていてとにかく片づかない」といったケース。お宅によって段階は異なるものの、その多くは「モノの量が管理できるキャパを超えている」ことが原因である。
汚部屋と言うほどでもないお宅でも、もし思い当たるフシがあるならモノの量を見直そう。必要なモノの量は家族構成やライフスタイル、年齢などによって様々なので、一概に「いくつにするべき」とは言えないが、ある程度基準となる考え方はある。
まずは、食器やコップ、服、靴やバッグなど、1年以上使ってないモノは手放すことだ。日常的に使っているモノだけ残すことで、