『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』
(樺沢 紫苑/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 日本人の約5人に1人は「趣味がない」という。また「食事」や「コミュニケーション」という日常的なことに「楽しさ」を感じている人は約半数しかいないという調査結果もある。つまり、1日の中で「楽しい時間」を持たない人が多いのだ。人生を楽しむことができない人が多く、メンタル的な危機に陥る可能性が高いとも言えるだろう。

 本書は、毎日の「楽しい」を増やし、幸せに生きるためのツールとして「遊び」に着目。遊びが不可欠な理由や、遊びの効果を最大化させる方法、具体的な工夫などを解説する。一読すれば、将来への不安や現状への不平不満に埋め尽くされる毎日ではなく、「今を楽しむ」ことに照準を合わせて生きる術が理解できるはずだ。

 著者は精神科医で、書籍執筆や YouTubeでの発信も積極的に行い、「日本一アウトプットする精神科医」とも言われる樺沢紫苑氏。多くの患者を診てきた経験から、「遊び」「楽しむ」のスキルを高めることでメンタル疾患が大きく減ると考えているという。ストレスを抱えている方、日々をより有意義に過ごしたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:樺沢 紫苑(Kabasawa Shion)
 精神科医、作家、映画評論家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。札幌医大神経精神医学講座に入局。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(30万人超)、メールマガジンなど累計70万フォロワーに情報発信をしている。著書40冊、累計発行部数200万部。
第1章 日本人にこそ「遊び」が必要な理由
第2章 「遊び」「楽しむ」の5つのすごい効果
第3章 楽しみながら自己成長する6つの「遊び方の掛け算」
第4章 脳が活性化する8つの遊びの極意

要約ダイジェスト

日本人にこそ「遊び」が必要な理由

 人生を楽しむためには「遊び」が不可欠だ。私が考える遊びの定義は、「仕事以外の楽しい活動」である。「ソファーで何もしない」「入浴」などのリラックスの活動、「朝散歩」や「筋トレ」「ジョギング」などの運動も、すべて「遊び」。睡眠もグッスリ気持ち良く眠れる、楽しい時間であれば「遊び」だ。

 仮にあなたが、「毎日仕事がきつい」「仕事がしんどい」「職場の人間関係がドロドロでつらい」という場合でも、1日数時間の「遊び」時間を有意義に過ごすことで、ストレス発散とリフレッシュを効果的に行うことができる。

 日本の有給休暇取得率は 50%で世界 19か国中最下位だ。有給を取得しない理由は「職場の空気」と「病気などの何かあったときのために」が多い。

 だが、「休む」ことで完全回復して、翌日の仕事を 100%のパフォーマンスでがんばることができる。逆に、我慢、我慢、我慢で最終的に「楽しい」を求めると、途中で何かあった場合、まったく楽しめない人生になってしまう。

 そもそも、「仕事」か「楽しむ」か、という二者択一の発想自体が間違いだ。「楽しむ」人が「仕事」で結果を出せる。「楽しむ」ことでストレス発散、リラックス、休息、気分転換できて、翌日に疲れを残さず毎日 100%のパフォーマンスで仕事ができる。つまり「仕事」と「遊び」は、両方が手に入るのだ。

 日本人は、「楽しいことがない」という言葉を使うが、これは完全に「受け身」の表現だ。自分から何の活動もせずに、楽しいことが向こうからやってくることなどあり得ない。仕事が終わったあと、アフター5に何をするのかは個人の自由だであり、「アフター5を楽しむ」ことは「意志」があれば、今日からできるのだ。

「時間がない」と口にするが、時間がない中でも残される「貴重な自由時間」を、なぜかスマホやテレビで浪費する人が多い。あるいは家に帰ってからも、

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