『ノイズに振り回されない情報活用力』
(鈴木 進介/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 インターネットやSNSの発達によって、ビジネスパーソンを取り巻く情報の量は昔とは比べられないほど増えてきている。こうした状況においては、ノイズ(余分で価値がない情報)を除去しながら、何が価値ある情報かを見極める力、そしてそれらを咀嚼し、自らのビジネスや生活に活かすスキルが必要だ。

 そこで本書では、思考整理のプロが、情報の①インプット、②整理、③アウトプットという仕事での情報活用の基本ステップにおけるコツから、ノイズが少ない環境の作り方まで具体的に解説する。情報収集が苦手な方やなかなかアウトプットにつながらない方などは、少ない労力で最大限のアウトプットを出すプロの手法が学べる。

 著者は株式会社コンパス代表取締役社長で、独自の思考の整理術を駆使して人材育成トレーナーや経営コンサルタントとして活躍する思考の整理家Ⓡ。情報が加速度的に増え、かつ社会全体が大きな変化に直面している今、情報収集力はもちろん、まとめる力や伝える力といった情報活用力を磨きたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:鈴木進介(Suzuki Shinsuke)
 思考の整理家Ⓡ。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。人材育成トレーナーや経営コンサルタントとして活動中。25歳で起業し、ライバルに知能・経歴では負けてもアドバイスの”わかりやすさ”で勝負すべく、“誰でも簡単に実践できる”思考の整理術を研究。独自の思考の整理術を駆使して上場企業を中心にクライアントを獲得。支援した企業は100社以上、研修や講演の講師として年間100日以上の登壇実績を持つ。「思考の整理術」に関する講演・セミナー・研修を過去に全国で1万人に実施。年商が10倍になる企業や上場準備に入った企業経営者、転職・起業する受講生などが続出。「頭が整理されれば問題の9割が解決する」が持論。
第1章 ほとんどの情報はノイズである
第2章 少ない労力でインプットする秘訣―インプット編
第3章 使える情報を選別する極意―整理編
第4章 最少の情報で最大限アウトプットする方法―アウトプット編
第5章 ノイズから逃げる技術

要約ダイジェスト

情報に振り回されないための3ステップ式情報活用術

「情報の豊かさは、注意の貧困をつくる」。これは 1978年にノーベル経済学賞をとったハーバート・サイモン氏の言葉で、情報量が多ければ多いほど、一つ一つの情報に注意を向けることが難しくなるという意味だ。

 この言葉は、私たちに大切な示唆を与えてくれる。「余分で価値がない情報」のことを「ノイズ」と呼ぶが、2022年現在、冒頭の言葉通り、ノイズだらけで情報の本質を見極めることが難しい世の中になった。玉石混交の情報の中で、何が価値あるものなのかを「見極める力」は、この社会を生きていく上で必須のスキルと言っても過言ではない。

 ではノイズに振り回されずにどのように情報を活かせばよいか。仕事における情報活用は、①インプット→ ②整理→ ③アウトプットの3ステップ式で行う。

 当たり前だと思ったかもしれないが、実際には3つのステップのうち、どれかが抜けていることはよくある。だがこの3つのステップのうち、どれが欠けても精度が高い仕事はできないのだ。

 3つのステップに共通する必須の要素が「“フィルター”を設けること」だ。すべての情報をインプットし、すべての情報をアウトプットすることは物理的に無理だから、フィルターを設けることで、あらかじめ価値がある情報とそれ以外とを仕分けするのである。

少ない労力でインプットする秘訣

 インプットの際に「フィルター」を差し込み、少ない労力で本質を掴むためにやるべきことが、「ゴールの設定」だ。ゴールとは、「目的と目標」のセットのことで、「何のために行うのか?(目的)」「どのレベルまで行うのか?(目標)」の2点が重要だ。

 例えば、「目的」であれば、自分の見識を広げるためなのか、企画書に織り込むエビデンスを入手するためなのかによって、インプットする内容と方法が変わる。「目標」であれば、

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