『バブル再び―日経平均株価が4万円を超える日』
(長嶋 修/著)

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 現在、長引くコロナ禍の影響にもかかわらず、日経平均を含め、世界的な株高が続いている。また東京の不動産価格も高騰を続けており、その他仮想通貨などへの投資も過熱気味で、株価や地価がバブル化しつつあるという懸念を感じている方も多いのではないだろうか。本書はまさにその点を取り上げ、史上最大の資産バブルの到来を予測している。

 今後数年、株や不動産をはじめとする資産がバブル化する理由は明確で、市場にマネーが有り余っており、投資先として日本の不動産などが選ばれる可能性が高いからだという。本書では、現在の世界の政治・経済、金融、不動産事情から前回の 90年代バブルとの比較など様々なデータから今後日本に訪れる資産バブルを読み解いていく。

 著者は、不動産コンサルタント。国交省・経産省などの委員を歴任し、2019年より始めた YouTubeチャネルでは、不動産だけではなく、国内外の政治、経済、金触、歴史など広範な知識に基づく見立てが注目を集めている人物。投資・資産運用、アフターコロナの経済動向に興味関心のある方はぜひご一読いただきたい。

著者:長嶋 修(Nagashima Osamu)
 不動産コンサルタント。(株)さくら事務所会長。国交省・経産省等委員歴任。日本ホームインスペクターズ協会理事長。著書、TV等メディア出演、講演実績多数。日経新聞、Forbes、東洋経済等でコラム連載中。
第1章 史上最大のバブルがやってくる
第2章 バブルで変わる日本の不動産市場
第3章 世界から大量のマネーが流入する日本
第4章 90年バブルはどうして発生したのか
第5章 金融グレート・リセット
第6章 様変わりする世界情勢
第7章 激変する時代の投資戦略

要約ダイジェスト

史上最大のバブルがやってくる

 これから 1990年を超える巨大なバブルがやってくる。日経平均株価は4万円をはるかに超え、不動産をはじめとするあらゆる資産価格がさらに上昇するだろう。これまでのどの時代と比べても、現在はマネー総量が圧倒的に膨らみ、さらにはあらゆるデリバティブ(金融派生)商品も出揃っており、ビットコインなどの仮想通貨市場も活性化している。

 また、あるアーティストが、動画の NFT(非代替性トークン)を 660万ドル(約7億 5000万円)、コラージュ作品の NFTを約 6900万ドル(約 78億 6000万円)で売却したことが世界中に衝撃を与えた。

 今回はここからさらに想像もつかないような取引市場が形成されたり、これらのいくつかがさらに膨らむ可能性が高いとみている。景気回復実感はあまりなく、給与所得者の給与も上がらないのに、株や不動産をはじめとする資産価格だけが一方的に上昇するといったイメージだ。

 これからやってくるのは「買いが買いを呼ぶ資産のインフレスパイラル」とも言うべき、史上最大の資産バブルだ。インフレスパイラルとは、あたかも DNAのらせん構造のように「資産価格の相対的上昇」と「マネー実質価値の下落」が進行する循環である。

 まず株や不動産、ゴールド(金)といった実物資産、次に仮想通貨など新しい資産の価格が上昇し、その含み益や売却益がさらなる投資を呼び、あらゆる資産のボリュームが相乗効果的に膨らむことがさらなる消費や投資に波及する。

 このような特性から、今回の資産バブルで恩恵を受けるのは、上位 15%程度の富裕層・資産家層・高額所得者層が中心になるだろう。

資産価格がバブル化する自明の理由

 2020年初頭には2万 4000円程度だった日経平均株価はコロナ禍で一時1万 6000円台へ急落。しかしあっという間にコロナ前の水準を回復するどころか、

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