- 本書の概要
- 著者プロフィール
そんな著者が世界経済の中心地ニューヨークで活躍するために役立ったのが、日系アメリカ人という出自からくる、日本的で細やかな「気づき」とアメリカ式の「行動力」が融合した「気くばり」のスキルだ。本書では、著者が試行錯誤の末に身につけた、成功するための気くばりのスキルとマインドセットを具体的に解説している。
著者は NPO法人 Pursue Your Dream Foundationおよび Advanced Millennium Consulting Inc.創業者。JPモルガンなどを経て、バンク・オブ・アメリカで史上最年少「全米 No.1」の営業成績を達成し、グローバルビジネス教育の世界へ転身した人物。コミュニケーション力や営業スキルアップを目指す方はぜひご一読いただきたい。
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガル日系アメリカ人。NPO法人Pursue Your Dream FoundationおよびAdvanced Millennium Consulting Inc.創業者。厳格な両親のもと、極端な人見知りの性格に悩みながら、日本とアメリカ両方の文化に影響を受けて育つ。ワシントン大学ビジネスマネージメント専攻卒業後、JPモルガンを経て、コマース銀行(現TD銀行)に入社。優秀な社員だけが選ばれるリーダー育成のためのマネージメント・デベロップメント・アソシエーツプログラム(MDA)を取得。その後、バンク・オブ・アメリカに転職し、2007年、史上最年少にして「全米No.1」の営業成績を達成。社内各賞を総なめにするとともに、30代前半の若さにしてヴァイスプレジデントに就任する。
同年、アメリカンドリームに挑戦しようと渡米してくる人たちを応援したいとの思いから、NPO法人Pursue Your Dream Foundation(PYD)を設立。銀行業界からグローバルビジネス教育の世界へ転身を果たす。これまで1万名を超える留学生、駐在員などがイベントやプログラムに参加するまでに成長させ、2009年12月には、同法人日本支店として世界基準のスキルを身につけるためのリーダー育成機関「PYD Japan」を設立。
現在、数か月おきにニューヨークと東京を行き来しながら、金融、IT、メーカーなどあらゆる業界を対象に、社長・役員のためのエグゼクティブコーチングから、マネージメント研修、新人研修まで幅広く指導を行っている。
Chapter 2 「謙虚 Modesty」とにかく相手を気持ちよくさせる
Chapter 3 「観察 Watch」目で見て、察する
Chapter 4 「情報 Information」お金で買えない「価値」の見つけ方
Chapter 5 「行動 Action」「何者か」ではなく「何ができるか」
Chapter 6 「勝利 Win」49%を譲って、51%を獲れ
要約ダイジェスト
どんな相手とでも距離を縮められる「3つのステップ」
人間関係というのは、オープンにふるまっているほうがより大きなチャンスが得られる。オープンな人間関係を築けるようになるためのコツの中で、私がふだんから特によく活用している便利な方法が3つある。
まず1つ目のステップが「アイコンタクト」だ。相手の目をしっかり見て、「私はあなたと向き合っています」と態度表明する。目をそらしていると、相手は無視されているように感じるからだ。もし視線をダイレクトに合わせるのが恥ずかしかったら、おでこや鼻の頭を見るところから始めてもいい。
2つ目のステップが「あいさつ」だ。じっと目を見ただけでは、「変な奴」などと誤解される恐れがある。「こんにちは」「おつかれさまです」といった、ありきたりなものでも、実際に声に出すか出さないかで大きな違いが出るのだ。
そして3つ目のステップが相手の「名前を呼ぶ」こと。名前はその人固有のもので、相手との距離を一気に縮める絶大な威力がある。それまで一般的な関係だったものが、名前を呼んだとたん、1対1の親密な関係に変わるのだ。
私はこの3ステップを使って駅員さんや近所のコンビニの店員さん、