『ノーコードシフト―プログラミングを使わない開発へ』
(安藤昭太ほか/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 2020年以降、「ノーコード」という技術が脚光を浴びている。ノーコードを活用することで、普段の生活の中で感じるちょっとした不便を解消するアプリを、自分でつくれるようになるのがブーム化している理由の1つだ。プログラミングスキルを持たない人でも、少しの学習でスピーディーかつ柔軟にアプリをつくれる未来が近づいているのだ。

 本書では、ノーコードの仕組みからブームの背景と歴史、メリット・デメリット、活用シーンと事例、ツールの選定基準などを網羅的に解説。一読すれば、ノーコード活用の必要十分な知識が得られるはずだ。非エンジニアでも簡単にアプリがつくれるだけでなく、企業の業務効率化や経営コスト削減の文脈でもノーコードは役立つという。

 著者はノーコードによる新規事業開発や業務改善プロジェクトに携わるノーコードコンサルタント、日本最大のノーコード専門オンラインサロン運営者ら3名の専門家。ノーコードについて知りたい、使ってみたいという方はもちろん、自組織の業務効率化を目指すマネジャー・経営層の方にもぜひご一読いただきたい。

著者:安藤 昭太(Ando Shota)
 ノーコードコンサルタント/合同会社sowacana代表。大学卒業後、富士通入社。独立後、エンジニア経験を活かし、社会課題をITで解決する会社を立ち上げ、様々な社会課題の解決にエンジニアとして関わる。その後、エンジニア人材育成事業を経て、ノーコード事業を開始。大学機関や企業、NPOなど社会性の高い事業をメインにノーコードによる新規事業開発や業務改善のプロジェクトに参画している。自身でも数社のCTOとしてノーコードによるサービス開発を行う。

宮崎 翼(Miyazaki Tsubasa)
 愛媛県出身、東京都在住/国立工業高専卒業(新居浜工業高等専門学校)/NoCode×カスタマーサクセスマネージャー/法人向けIT導入支援。DMMで日本初のノーコード専門オンラインサロン「NoCodeCamp プログラミングを使わないIT開発 」を運営するほか、CoderDojo稲城(こどものためのプログラミングサークル)など、イベントやコミュニティでも活動する。

NoCode Ninja(ノーコードニンジャ)
 NoCodeエバンジェリスト。日本初&日本最大のノーコード専門オンラインサロン「NoCodeCamp プログラミングを使わないIT開発 」を宮崎翼氏と運営(サロンの規模はノーコード専門として最大手Makerpad(ロンドン)に次ぐ世界2位)。SNSなどでノーコード情報を発信しており、note記事『プログラミング不要のNoCode(ノーコード)とは?どうやって学習するの?』は110,000PVを突破。NoCodeCampとしての受託開発やイベント主催、メディア出演、ネット授業、インタビュー登壇など多方面で活躍中。著書に『基礎から学ぶ ノーコード開発』(シーアンドアール研究所)がある。

CHAPTER 01 ノーコードはなぜ今ブームなのか
CHAPTER 02 ノーコードをどのように導入活用するのか
CHAPTER 03 ノーコードは誰の何をよくするのか
CHAPTER 04 ノーコード開発事例紹介
CHAPTER 05 ノーコードツールの種類と選定基準
CHAPTER 06 ノーコードの学習方法
CHAPTER 07 先端技術とノーコード

要約ダイジェスト

ノーコードはなぜ今ブームなのか

 本書のノーコードの定義は、ノンエンジニアがプログラミングすることなく、「ウェブアプリケーション(サービス)を作ることができる」、そして「提供されている機能を自由に拡張できる」ことで「テクノロジーの恩恵を受けることができる」ツールとする。

 例えば「ウェブサイト機能にメール配信機能を追加する」ことや、「商品購入機能にオススメ表示機能を追加する」ことなどが、ノーコードツールではプログラミングをすることなく柔軟に行うことができる。これまでエンジニアが多くを享受していたテクノロジーの恩恵を、エンジニア以外の人たちも受けられるようになってきているのだ。

 今ノーコードが大きなブームとなっている理由には、技術的側面と社会的側面がある。技術的側面は、「クラウド技術の一般化」「SaaS(クラウドサービス)利活用の浸透」「APIエコシステム」の3つだ。

 クラウド技術が普及する前は、自分でサーバーを購入するか、高価なレンタルサーバーを借りて難解な設定をするしかなく、いずれも高度な専門知識が要求された。しかし、クラウド上にノーコードツールがあれば、ユーザー登録すればすぐに使えて、作ったものをすぐに公開できる。

 さらに SaaSが普及したことによって、カスタマイズしたいという新しいニーズが生まれ、それをノーコードが解消しようとしている。SaaSの浸透は、APIエコシステムの発展も促した。APIは世界中で同じルールで運用されているので、そのルールに基づいて SaaS同士が APIでつながることで、ノーコードがより価値を高めてブームになっているのだ。

 一方、ノーコードブームの社会的側面は、「社会の複雑化によるニッチサービス需要」「IT人材の不足」「コミュニティの強い後押し」の3つだ。

 社会が複雑化することにより、需要があるサービスでも規模が小さい「ニッチ市場」になっている。自分たちの課題や要望は、自分たちでアイデアを出し、

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