『Z世代マーケティングー世界を激変させるニューノーマル』
(ジェイソン・ドーシーほか/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 最近メディアでZ世代(1996~2012年頃生まれた世代)という言葉を目にすることが増えてきた。現在 10代~20代なかばの彼らは、生まれた時からPCやモバイル機器に囲まれ、ソーシャルメディアの台頭もあって環境問題などでも大きな存在感を示し始めている。ビジネス文脈でも、今後 20年の消費行動やビジネスの中心となっていく世代だ。

 彼らはどのような嗜好を持ち、何を企業に求めているのか。本書では綿密なリサーチをもとに、ミレニアム世代(Y世代)、X世代などとも比較しながら、Z世代の思考様式、消費行動、働き方などを詳細に解説。彼らが各業界へ与える影響やZ世代向けマーケティング施策、採用・育成戦略についてなど、実践的なアドバイスが豊富に記されている。

 著者は世代研究、講演、コンサルティングを行うセンター・フォー・ジェネレーショナル・キネティクス(CGK)の共同設立者、所長であるジェイソン・ドーシーと、CGKの共同設立者、CEOで同社の調査研究チームを率いるデニス・ヴィラの共著。企業の経営幹部、マーケティング担当者は必読の一冊だ。

著者:著者:ジェイソン・ドーシー(Jason Dorsey)
 世代研究、講演、コンサルティングを行うリーディングカンパニー、センター・フォー・ジェネレーショナル・キネティクス(CGK)の共同設立者、所長。世代研究の専門家として、〈60ミニッツ〉ほか200以上のキー局テレビ番組に出演 、世界中で行った基調講演は1,000回以上、聴衆は16,000人にのぼる。フォーシーズンズホテル、メルセデス・ベンツ、エクスペディア、タコベルといった世界的大企業をクライアントに持つ。

デニス・ヴィラ(Denise Villa, PhD)
 センター・フォー・ジェネレーショナル・キネティクス(CGK)の共同設立者、CEO。未来を的確に見通すヴィジョンを武器に、金融サービスや小売、テクノロジー企業まで、世界中で年間100社以上の顧客にサービスを提供する同社のブレーン。きめ細かなリサーチに基づき、伝統的企業に対しては新世代の顧客獲得のための適応力を、新興企業に対しては世代交代を利用して急成長する力をつける方法を指南する。

はじめに Z世代がやってきた!
第1部 Zたちが生きる世界
 第1章 ニューノーマルへようこそ
 第2章 「世代」を再定義する
 第3章 Z世代が見てきたもの
 第4章 スマートフォンの世界で生きる
 第5章 Z世代とお金
第2部 最強世代を顧客化する
 第6章 Z時代のブランド構築
 第7章 Z世代の消費行動
 第8章 Z世代を優良顧客にするには
 第9章 エンゲージメント・認知・購入
第3部 Z世代の「働き方」
 第10章 Z世代への正しい求人活動
 第11章 長期的戦力の採用と育成
 未来の章 Z世代と10の大変容
 まとめの章 Zの時代は始まったばかり

要約ダイジェスト

Zたちが生きる世界

 Z世代は、生活の隅々までデジタルが浸透した初めての世代であり、9・11や世界的大不況を経験した親に育てられ、コロナ禍やオンラインゲーム、イギリスのEU離脱ブレグジット、型破りなアメリカ大統領の誕生といった出来事を体験している。

 世界とつながり、別の町や大陸にいる相手とも交流することができるのは当然で、そのためのテクノロジーが生まれたときから存在していた。学費ローンや銃規制、不平等、気候変動などの社会問題に強い関心を持ち、積極的に声をあげる。

 デジタルメディアの力により、ときには1件のツイートや投稿、スマートフォン動画だけでグローバル企業をまたたく間に成長(あるいは弱体化)させ、活動家に転身し、ビジネスのあり方に影響をおよぼすことができる史上初の世代でもある。

 Z世代はすでに既存企業のビジネスを危うくしている。それは、都市の規模にかかわらず多くのショッピングモールで空き店舗が目立つことからもわかるだろう。Z世代にとっての「普通」は、車に乗って買い物に出かけることではない。

 それは、アマゾンでワンクリックして購入し、商品をその日のうちに送料無料で受け取ることだ。Z世代には Lyftをはじめとしたオンデマンドの移動手段がある。新車の値上がりや保険料を考え合わせれば、Z世代が早く運転免許を取ろうとしない理由もわかる。

 同じことはさまざまなサービスにも言える。Airbnbは、Z世代には普通の宿泊手段になっている。また、小切手帳に縁がないだけでなく、決済・送金アプリの Venmo(ベンモ)や Cash Appで友人に送金したり、食事代を割り勘にしたり、副業サイドギグの報酬を受け取ったりする。

 Z世代は、かつてないほど若い年代で「ノーマル」を更新する原動力になっている。それを目の当たりにした出来事を紹介しよう。私たちの自宅でのことだ。その日、仕事から帰宅した私たちがキッチンに入ると、当時6歳だった娘のライアの声が聞こえた。「アレクサ、12+13はいくつ?」「アレクサ、レインボーのつづりは?」と言っていた。

 宿題するのにアレクサを使っている──たった6歳で!この親としての決定的瞬間に、

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