『社長はメンタルが9割』
(押野満里子/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 理念、経営戦略、人材マネジメントなど、企業経営で重要視される項目は多いが、社長自身のメンタル、すなわち心を整えることはそれらの大前提となる。特にコロナ禍以降、先行きの不透明さや業績不振により経営者の心が試される状況が続いている。そこで本書では、経営者が自身の感情と向き合うことで、心を整えるためのメソッドを解説する。

 具体的には、お金の悩み、プレッシャー、トラウマやコンプレックス、社員との関係、感情コントロール、未来への不安といった実際の事例をもとに、経営者たちが悩みを解決していくプロセスを公開。その際カギとなるのが「感情」だ。感情を整えることで、思考と行動が変わり、行動が変わることで、会社の業績という結果も変わっていくからだ。

 著者は一般社団法人感情セラピー協会代表理事、二光光学株式会社(サファイアガラス加工会社)取締役で、「感情コンサルⓇメソッド」開発者として 500人以上の経営者・社長にのべ 1000件以上の感情コンサルを行ってきた人物。経営者のみならず、経営やマネジメント、仕事上の悩みを抱えている方はぜひご一読いただきたい。

著者:押野 満里子(Oshino Mariko)
「感情コンサルⓇメソッド」開発者。一般社団法人感情セラピー協会代表理事。二光光学株式会社取締役(サファイアガラス加工会社)。
 信州長野の中小企業の跡取りとして生まれ、後継者としての苦悩を数々経験。そんなある日、得意先から突然の契約打ち切りを宣告され経営が暗転。「解決策」を求め、さまざまなセミナーに参加し、悶々とした日々を過ごす。あるとき、「感情を無視して頑張っても、成果が出ない。結果的に幸せになれない」ことを痛感し、「頑張る」とは真逆の、「感情こそ結果を出す鍵である」ことに気づき、3000回以上にわたり感情との対話を続ける。その結果、会社を創業50年以上続く優良企業に育て上げることに成功し、「経営上のほぼすべての問題は、経営者の感情のなかにある」ことを確信。「感情を丁寧に扱うことで、楽に、早く結果が出て幸せになる」感情コンサルメソッドが誕生。その後、500人以上の経営者・社長にのべ1000件以上の感情コンサルを行い、「経営者の感情」を変えただけで「本当に結果が出る」ことを実証。評判が口コミで広がる。現在は、頑張らずに成果を出し、使命を果たしていく「感情コンサルメソッド」の普及に使命と情熱を感じている。
?──著書に『未来の私は笑っていますか? 一瞬で心が軽くなる感情セラピー』(ヴォイス)がある。
はじめに 悩んでいる社長は、自分ひとりじゃありません
プロローグ 感情を変えると、望む結果が最速で手に入る
第1章 お金の悩みで眠れない
第2章 プレッシャーは重いが弱みは見せられない
第3章 トラウマやコンプレックスから逃れられない
第4章 社員を信用できない
第5章 自分の感情をコントロールできない
第6章 会社と自分の将来が不安
エピローグ 辛くて、哀しくて、最高の仕事

要約ダイジェスト

人生を豊かにするカギは、「感情」

 悩みを解決し、会社を良い方向へ進め、人生を豊かにするカギは、「感情」だ。経営者の感情が整うと、考え方が変化し、社員に対して感謝が溢れてくる。やがてそれは自然と社員に伝わり、信頼が生まれ、それが良い結果につながる。

 今まで、数えきれないほどの実例でこのパターンを目の当たりにしてきた私は、この一連の流れを、「感情と結果の法則」と名づけた。

 そもそも「感情」とは、ある「出来事」に対して、その人がどう「解釈」するか(思い込むか)によって生まれる。例えば、「料理を作る」という「出来事」に対して、「面倒くさい」と解釈する人は、「いやだ」と料理にマイナスの感情を抱く。

 これに対して、「料理は楽しい」と解釈する人は、「大好き」と料理に対してプラスの感情を抱く。「料理を作る」という「出来事」は同じでも、その人の解釈によって「感情」が異なるのだ。その感情がもとになって、表面にあらわれる「気分」が決まる。そして、感情はそのまま、次の行動を決める「原動力」になるのだ。

「感情と結果の法則」を、ひと言で言いあらわせば、「感情を変えると、望む結果が最速で手に入る」ということだ。一見、行動を変えたほうが、手っ取り早く結果に結びつきそうだが、なぜ、感情を変えるのか。3年前に起業したAさん、Bさん、Cさんという3人の社長さんを例にとり、説明しよう。

・Aさん→売上が順調に伸びている。
 現在の(表面的な)気分→「うれしい」
 内なる感情は喜び、満足感。行動する原動力は『自己肯定』
・Bさん→なかなか結果が出ない。
 現在の(表面的な)気分→「つらい」
 内なる感情は空虚、悲しみ。行動する原動力は『不安』
・Cさん→成功している知人がいるのに自分は結果が出ない。
 現在の(表面的な)気分→「落ち込む」
 内なる感情は悔しい、怒り。行動する原動力は『劣等感・自己否定』

 この3人をくらべてみると、目指しているのは、「結果を出したい」と全員同じ。その目標に対して、売上が「上がる」か「上がらない」かという「出来事」があって、その「出来事」に対して解釈が加わることによって、「感情」が発生する。3人は今後、

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