『1日1話、読めば心が熱くなる 365人の仕事の教科書』
(藤尾秀昭/監修)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 一流と呼ばれる人物には、ビジネス、芸術、スポーツなど、ジャンルを問わず独自の哲学や人生観、仕事術を確立している方が多い。本書は「人間学」を学ぶ雑誌として創刊 43年の老舗月刊誌『致知』が1万本以上の人物インタビューからセレクトした 365名分の仕事観をまとめたものだ。

 取り上げられる人物は稲盛和夫氏、柳井正氏、永守重信氏、孫正義氏、鬼塚喜八郎氏など著名経営者から王貞治氏、羽生善治氏、コシノジュンコ氏、山中伸弥氏など各界の一流どころ、プロフェッショナルが並び、仕事術のみならず、マネジメント、リーダーシップ、アイデア発想法、人生哲学など多岐にわたる内容が1人1ページに凝縮されている。

 1日1話形式で編集されており、購入した日付から読んでも、気になる箇所から読み始めても、熱量のある言葉につい引き込まれてしまうはずだ。仕事への情熱を奮い起こしたい方はもちろん、自分を変えたい方、大きな目標に挑戦したい方などは、年代を問わずぜひご一読いただきたい。

著者:藤尾秀昭(Fujio Hideaki)
 昭和53年の創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。54年に編集長に就任。平成4年に致知出版社代表取締役社長に就任。現在、代表取締役社長兼編集長。『致知』は「人間学」をテーマに一貫した編集方針を貫いてきた雑誌で、平成30年、創刊40年を迎えた。定期購読者数は11万人を数える。有名無名を問わず、「一隅を照らす人々」に照準をあてた編集は、オンリーワンの雑誌として注目を集めている。
1月 知恵の蔵をひらく 稲盛和夫(京セラ名誉会長)ほか
2月 命とは君たちが持っている時間である 日野原重明(聖路加国際病院理事長)ほか
3月 日本代表のためにあなたは何をやってくれる? 中田久美(バレーボール女子日本代表監督)ほか
4月 中畑清の二言挨拶 太田誠(駒澤大学野球部元監督)ほか
5月 日本には唯一の地下資源がある 梁瀬次郎(ヤナセ会長)ほか
6月 人間のプロになれ 杉原輝雄(プロゴルファー)ほか
7月 心のじようぎ 石川紀行(草木谷を守る会代表)ほか
8月 発想力を鍛えるためのポイント 山本康博(ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表)ほか
9月 「三つ星」を取れる人と取れない人の差 米田肇(HAJIMEオーナーシェフ)ほか
10月 勝負の神様は細部に宿る 岡田武史(日本サッカー協会理事・サッカー日本代表前監督)ほか
11月 自家発電能力 覚張利彦(SMIジャパン公認エージェンシーリバティー北海道代表)ほか
12月 トンビでもタカの子育てを真似ればタカになる 池江美由紀(EQWELチャイルドアカデミー本八幡教室代表)ほか

要約ダイジェスト

負けず嫌いにもレベルがある

張 栩(囲碁棋士)

 持ち時間は対局によって異なるが、午前十時に始まった対局が午後十一時過ぎに終わることもある。その間、頭は常にフル回転だから、心身共にへとへとに疲れる。途中で気を抜いたりしては命取りだから、普段から「脳の体力」を鍛えることは意識し続けてきた。

 例えば、若い頃は日本棋院での対局を終えて帰宅した後、疲労困憊の状態で、さらにインターネットでまだ打っていた。いまでも、疲れて寝る前に布団の中でその日打った碁を頭の中で超高速で再現している。

 普段できないことは本番でもできないのは、集中力についても同じだから、普段から疲れた脳に最後のひと仕事をさせる訓練をしておくべきである。もっとも、僕はそれを「努力」とは思ってはいない。囲碁が好きだから全く苦痛ではないのだ。囲碁が好きなことは棋士である以上、とても大切な資質だ。

 その他、プロ棋士に共通する資質として、やはり勝負に対する執念だ。簡単にいえば「負けず嫌い」。当たり前だと思われるかもしれないが、「負けず嫌い」にも段階がある。まずは「その場だけの負けず嫌い」。勝負の世界に限らず、負けるのが好きな人はそうそういないが、それがその場限りのものであれば「負けず嫌い」とはいえない。

 自分が勝ちたい、もっと上手くなりたいと思ったら、練習を積んだり体調を整えたり準備をする。これが次の段階だ。しかし、「真の負けず嫌い」はさらにもう一段階上で、「自分の人生のすべてを賭けて」という部分が加わってくる。

 一道を極めている人は、事業家でも芸術家でも、

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