- 本書の概要
- 著者プロフィール
具体的には、40代、50代、60代、70代の各年代での老後準備プランを提示し、貯蓄や年金の増やし方、働き方、家族や医療・介護との向き合い方、老後を見据えた住まい、エンディングへの準備など、気になる論点をわかりやすく具体的に指南。不足資金を補う「稼ぐ力」の身に付け方やケーススタディなど、痒い所に手が届く内容となっている。
著者はファイナンシャルプランナー・社会保険労務士・産業カウンセラーで、身近なお金の相談から資産運用、ライフプランの専門家として講演やテレビ、ラジオなどで活躍する人物。男性女性を問わず、老後資金や貯蓄、毎月の支出に不安がある方今後投資や資産運用を考えている方はぜひご一読いただきたい。
ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士・産業カウンセラー。社会保障審議会 企業年金・個人年金部会 委員。
兵庫県神戸市生まれ。関西大学社会学部卒業。2013年10月からは厚生労働省社会保障審議会企業年金部会委員も務める。講演やテレビ、ラジオ出演などを通じ、身近なお金の相談から資産運用、ライフプランについてアドバイスしている。主な著書に『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください! 』(日経BP)、『大図解 届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)などがある。
第1章 今からでも遅くない!「40代」「50代」「60代」「70代」おとな女子のやるべき5カ条
第2章 老後が不安!?おとな女子の老後生活プラン
第3章 老後に足りないお金をどう補う?「稼ぐ力」が身を助く
第4章 自分だけでなく「お金」に働いてもらう 今日から始めたい iDeCoとつみたて NISA
第5章 元気にうちに知っておきたい。エンディングへの準備法
要約ダイジェスト
これからの人生は 40代、50代、60代、70代の4つに分ける
将来の自分がどうなっているのかを想像してみよう。具体的に 40代、50代、60代、70代の自分はどうしているのか――。未来の自分がハッピーでいるために、大切なことは2つある。1つは「お金」、もう1つは将来への「見通し」と「心づもり」だ。
まず、お金に関して大切なことは、「お金に困らない、困らせられない3つの原則」だ。これは、①収入の範囲内で生活する(支出は収入を超えない)こと、②原則として借金はしないこと、最後に③前記2つの原則を生涯守ること、である。
貯蓄も支出の一部とすると、①を守る限りお金が貯まる。大切なのは、毎日の支出のコントロールを習慣にしてしまうことだ。できれば、家計簿や日記という一日単位の記録をつけよう。
次に、上手なお金とのつき合い方だが、お金を使う「支出」は「清く、正しく、美しく」あるべきだ。その反対に、お金払いが悪く、不法行為や誤ったことにお金を使い、お金に執着すれば、間違いなく人に嫌われ、歳をとるごとに後悔する。
そして、ある程度の金融資産ができたら、資産の運用、投資を考えよう。将来への安心安全へととつながる。
「お金」とともに大切になるのが、将来への「見通し」であり「心づもり」だ。以下、この将来への「見通し」(ルート)を年代別にまとめていこう。人生 100年時代といわれ、寿命が長くなる分、お金の準備は不可欠だが、これからどんな人生を送りたいかをイメージすることで、より具体的なプランが立てられるのだ。
40代の過ごし方
体力、気力もある 40代は、20代、30代で積み上げてきた自分の“できること”を一度棚卸しして、転職などキャリアアップをするのか、まったく違う分野へのキャリアチェンジをするのか、決断する最後のタイミングともいえる。
「転職35歳限界説」というのは、もはや昔の話で、40代は、転職はもちろん、起業や再就職など新たなことへのチャレンジをすることで、キャリアアップ・収入アップを目指していける時期である。
60歳以降のマネープランについては、40代で考えないと手遅れになる可能性もある。40代で貯金がない、ほとんどないという人は要注意だ。老後の生活を意識して、