『地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術』
(柏野尊徳/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 ビジネスシーンにおいて、次々と新しいアイデアを思いつく人や、聞いた話を即座に理解して論点整理できる人、自然と他人を巻き込むコミュニケーション力がある人などを「地頭が良い」と形容することがある。本書はこうした「地頭力」を「発想力」「論理的思考力」「共感力」と定義し、それらを鍛えるノート術を公開したものだ。

 そのベースとなっているのは、世界のイノベーションをリードするスタンフォード大学で著者が学んだアウトプット型ノート術であり、具体的には、「アイデア・ノート」「ロジカル・ノート」「プレゼン・ノート」の3種類だ。ノートの使い方だけでなく、お勧めの付箋やペンまで紹介し、読者がすぐに実践できる内容となっている。

 著者はアイリーニ・マネジメント・スクール代表で、スタンフォード大学でデザイン思考を学んだ後、新規事業のコンサルティングや教育研修を通じ企業や大学を支援。エンジェル投資家や研究者としても活躍している人物。発想力や論理的思考力、共感力などビジネスパーソンとしての基礎力を高めたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:柏野尊徳(Kashiwano Takanori)
 アイリーニ・マネジメント・スクール代表。エンジェル投資家。専門はイノベーションと起業家精神。慶應義塾大学修士取得。スタンフォード大学でデザイン思考を学んだ後、関連教材を開発しダウンロード数は累計16万部。開催講座は経営者をはじめ計5,000名以上が参加。新事業開発コンサルティングや教育研修を通じ、パナソニックや東京工業大学など様々な組織を支援。2018年設立のマネジメント・スクールは、世界40カ国のスタートアップ関係者を扱う『Startup Guide』に東京を代表する機関として掲載。社会課題の解決に関するプロボノや寄付活動も行う。2020年より英ケンブリッジ大学でイノベーション・エコシステムを研究中。
序 章 スタンフォードで教えている最先端のノート術
第1章 右脳から発想があふれだして止まらなくなる「アイデア・ノート」
第2章 左脳で論理的に思考を整理する「ロジカル・ノート」
第3章 相手の右脳と左脳に響かせる「プレゼン・ノート」
第4章 チーム全体の地頭力を高めるボードの使い方
第5章 脳をさらに高速で回転させる方法

要約ダイジェスト

地頭がいい人の3つの特徴

「地頭力」とは、「ゼロベースで成果を出す力」のことだ。より具体的には、「発想力」「論理的思考力」「共感力」の3つの能力こそが地頭力の正体といえる。

 ビジネス環境が劇的に変わりつつある近年においては「何が正解なのかをじっくり吟味した上で成果を出すスタイル」では、情報を吟味している間に情報自体が古くなるリスクが高い。

 そこで「変化に応じて、新しいことをゼロから実践する能力」=「発想力」が急激に求められるようになった。発想力を身につける方法論である「デザイン思考」では、紙とペンという原始的なツールを中心に使う。

「論理的思考力」は、物事の良し悪しを客観的に評価する力だ。発想力を高めれば、他の人が思いつかないようなアイデアを素早く出せるようになるが、そのアイデアのどこが優れていて、どこが弱いのかを理解するには、やはり「ロジック」の力が重要となる。

 論理的思考力を高めることで、例えば、あるアイデアの実現に3ヶ月かかるのか3年なのか、もし3年で着実に実現するならどんな人の協力が必要なのか、低予算で3ヶ月で実現するなら何をすべきか、といった点も客観的に理解できるようになる。

 論理的思考力が高くなると、思考プロセスの再現性が高まり、あなた以外の人も、あなたがどのような手順でどのように考えたのかを理解できるようになるのだ。

 そして、あなたの理屈が正しく聞こえたとしても、言っている内容を周囲の人が応援してくれるかどうかは別の話だ。アイデアや考えを、周囲の人の日常的な行動として取り入れてもらうために、相手が何を感じ考えているかについて理解する「共感力」が重要だ。

 本書で紹介するのは、これら3つの要素をすべて押さえたノート術だ。ノートの使い方としては、発想力を高める「アイデア・ノート」、論理的思考力を高める「ロジカル・ノート」、共感力を高める「プレゼン・ノート」の大きく3つだが、重要なのは求められる成果に応じてノートの書き方を柔軟に変えていくことにある。

発想力を高める「アイデア・ノート」

 1つ目の方法は、重要と思われるキーワードを書き、視覚的につなげていくノートのとり方だ。体系立っていない、書きなぐられたようなものや、

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