『人の心は一瞬でつかめる』
(ジョン・ネフィンジャーほか/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 トップセールスマンや、起業家、政治家などの中には、人々を引き付けてやまない「カリスマ性」や「魅力」を持つ人物がいる。では「魅力」の本質とは何か。本書では、最新の社会科学の研究結果とスピーチコーチとしての経験から、人々の印象を大きく左右するポイントが「強さ」と「温かさ」の2軸にあることを解き明かす。

 本書でいう「強さ」とは、個人の能力の高さや物事を成し遂げる意志の固さ、「温かさ」とは、優しさや親近感のことだ。しかしそれらを最適なバランスで、同時に発揮できる人物はめったにいない。それゆえ人々はそれを実現させている人物に惹きつけられるのだ。そこで本書では「強さ」と「温かさ」のイメージ管理の手法を具体的に解説する。

 著者らは企業幹部や国会議員などをクライアントに持つスピーチコンサルティング会社 KNPコミュニケーションズの共同創設者で、ハーバード・ビジネス・スクール等の大学での講義や各種のメディアのコメンテーターとして活躍する。コミュニケーション力やセルフブランディングを強化したい方はぜひご一読いただきたい。

著者:ジョン・ネフィンジャー(John Neffinger)
マシュー・コフート(Matthew Kohut)
 企業幹部や国会議員、テレビタレントなどをクライアントに持つスピーチコンサルティング会社、「KNPコミュニケーションズ」の共同創設者。ハーバード・ビジネス・スクール等の大学で定期的に講義を行うかたわら、各種のメディアにおいてコメンテーターを務めている。両氏ともにワシントンD.C.在住。

翻訳:熊谷小百合(Kumagai Sayuri)
 翻訳家。南山大学文学部英語学・英文科卒。主な訳書に『ユーラシア「超大陸」の地政学』(東京堂出版)、『エリート・マインド「勝ち抜く」力!』(日本文芸社)、『イルミネート:道を照らせ。?変革を導くリーダーが持つべきストーリーテリング法』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『プレゼンテーションzen』(丸善出版)などがある。

1 人は「強さ」と「温かさ」で評価されている
2 「見た目」と「固定観念」にとらわれない
3 「強さ」と「温かさ」を効果的にアピールする方法
4 相手の心をつかむ聞き方・話し方

要約ダイジェスト

人は「強さ」と「温かさ」で評価されている

 人を評価、つまり品定めするときに、私たちが無意識にはかっている2つの観点。それはズバリ、「強さ」と「温かさ」だ。この場合の「強さ」とは、個人の能力の高さや物事を成し遂げる意志の固さ、「温かさ」とは、優しさや親近感を指す。

 人は温かい人に心惹かれ、冷たい人に反感を覚え、いかにも強そうな人には一目置くが、見るからに弱々しい人間にはあまり注意を払わない。そして「強さ」と「温かさ」を同時に感じさせる人物には、敬意と憧れを抱くのだ。

 例えば、アルバイトであっても、お客様に丁寧で温かなサービスをしつつ、落ち着いて状況を把握し、すべきことをスタッフに指示できる強さを持っている人は、多くの人に尊敬される。

 一方で課長というポストで真面目に働いてはいるものの、ぎこちない身のこなしのせいで自信なさげに見え(弱さ)、自分の仕事でいっぱいいっぱい(結果、部下まで目が回らない=冷たい)の人は、部下の尊敬を集めることができない。

 強さと温かさを同時に発揮することは、簡単ではない。なぜなら、強さと温かさの間には、反比例する力学が働いているからだ。

「強さ」をアピールする行動(険しい表情を浮かべる、筋肉を誇示する、難しい言葉を使う)の多くは、「温かさ」の面でイメージダウンにつながる。同様に、「温かさ」を表すシグナル(笑みを絶やさない、優しく語りかける、他人のために尽くす)の多くは、

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