『「また怒ってしまった」と悔いてきた僕が無敵になった理由』
(加藤隆行/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 ビジネスシーンにおいて、「部下に怒鳴ってしまう」「上司への怒りがおさまらない」など、「怒り」や「イライラ」に悩まされる方は多い。また、「怒ることは悪いこと」とする見方が社会に根強い。そのため、怒りをコントロールする様々な方法が書籍やセミナーで公開されている。

 だが、怒りを一時的に我慢することは長期的に見ると心身に悪影響を及ぼしてしまう。そこで本書では、「怒り」「嫌悪」「不安」「悲しみ」「喜び」など、ネガティブかポジティブかを問わず、感情をコントロールするのではなく肯定し、心と体の両面からアプローチする方法を解説する。

 著者は、システムエンジニアを経て、心屋塾、アドラー心理学、認知行動療法、瞑想などを組み合わせた独自プログラムを開発し、心理カウンセラーとして活躍する人物。カウンセリングやセミナーを行う職場や家庭でのネガティブな感情や、感情の起伏に悩んでいる方はぜひご一読いただきたい。

著者:加藤 隆行(Kato Takayuki)
 心理カウンセラー。1971年名古屋市生まれ。福井大学大学院(博士前期課程)修了後、システムエンジニアとしてNTTに入社。30歳のとき体調が激烈に悪化し、休職。2015年に退職し、心理カウンセラーとして独立。心屋塾、アドラー心理学、認知行動療法、瞑想などを組み合わせた独自プログラムを開発し、カウンセリングやセミナーを行っている。
序 章 怒りを抑えられないのはなぜだろう
第1章 怒りを否定していませんか?
第2章 アタマが感情をこじらせている
第3章 怒りのトリセツ準備編
第4章 嫌悪のトリセツ
第5章 恐れ・不安のトリセツ
第6章 悲しみのトリセツ
第7章 怒りのトリセツ本編
第8章 喜びのトリセツ
最終章 感情は敵ではないことに気づく

要約ダイジェスト

感情は「自分を生かし、幸せにする」ためにある

 感情とはなんのためにあるのだろうか。実は「怒り」も「不安」も感情とは全部、「自分を生かし、幸せにするため」に存在している。

 感情は基本、なんらかの「刺激」によって起こる。刺激があると、人はそれが「快」か「不快」かを感じ、「快」であれば心身が【安全モード】に入り、そのときの状況を加味して「楽しい」「うれしい」「ワクワク」といった感情が起こる。「不快」であれば心身が【危険モード】に入り、「恐れ」や「不安」「怒り」などが出てくる。

 ネガティブ感情は、不快で危険な状況から「自分を守るための感情」だ。「恐れ」を感じるから、その場から逃げたり、逆に動かないようにしたりする。「不安」だと思うから、それに対処し準備しようとし、「怒り」を感じることで、外敵に対抗する力が湧く。一方、ポジティブな感情は「こっちがいいよ-」「それ、アナタに適しているよ」といった、「よりよく生きるため」の情報を与えてくれる。

 感情とは、さまざまなことを教えてくれる「サイン」で、ワタシたちを動かす「エネルギー」なのだ。つまり、どの感情も、生きていくために必要だから出てきている。そのため、まずは「感情は自分を生かし、幸せにしようとしてくれている」「感情は仲間で味方!」ということを、念頭に置いてほしい。

 だが、現代社会においては、怒りに限らず、あらゆる感情を否定することを教えられる。家庭でも学校でも、「怒っちゃいけない」「泣いちゃいけない」と子どものころから言われ続け、意識しないうちに感情を抑え込む能力を鍛えられているのだ。

 それどころか、「ちゃんと」「まじめに」「一生懸命」を求めすぎるがために、「喜び」「楽しさ」を表現することを禁止される場合もある。厳しいスポーツの現場では、「笑っていたら怒られた」なんてこともある。

 とくにネガティブ感情は、緊急事態を脱するための強いエネルギーなので、否定し、抑え込もうとすればするほど反発し、大きくなっていく。その強いエネルギーはカラダに残り続け、いつしか抑え込んだエネルギーがドカーンと爆発してしまうのだ。

 だから、まずはいったん、「怒っちゃってもいいや」「不安でもいいや」と、自分の感情に OK(肯定)を出してあげるしか方法はない。ただし、

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