『元知能犯担当刑事が教える ウソや隠し事を暴く全技術』
(森 透匡/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 ビジネス上の失敗やルール違反・不正行為の原因追及など、ビジネスや日常生活において、相手が言いたくないことを聞き出す必要があることは多い。こうしたコミュニケーションや説得は多くの人にとって難しいものだが、取調べや事情聴取という形でそれをプロとして行うのが刑事である。

 本書では、取調べ担当刑事が実際に現場で使うウソや隠し事の見分け方、質問の仕方、証拠の使い方といった交渉テクニックや情報収集スキルを、ビジネスパーソンに役立つ形で解説。それらの多くは、刑事ドラマで見られるような一方的・威嚇的なものではなく、信頼関係構築から地道に進める営業活動にも似たコミュニケーションだ。

 著者は詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能犯・経済犯担当の刑事を約20年経験した元警部で、現在は一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事として「ウソや人間心理の見抜き方」を主なテーマに講演・企業研修を行う人物。交渉事やコミュニケーションのレベルアップをはかりたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:森 透匡(Mori Yukimasa)
 一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事(経営者の「人の悩み」解決コンサルタント)。警察の元警部。詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能・経済犯担当の刑事を約20年経験。東日本大震災を契機に独立し、刑事が職務上体得したスキル、知識を用いてビジネスの発展と社会生活の向上に寄与することを目的とし、一般社団法人日本刑事技術協会を設立、現在は代表理事として「ウソや人間心理の見抜き方」を主なテーマに大手企業、経営者団体など毎年全国180か所以上で講演・企業研修を行い、これまで6万人以上が聴講、「究極の心理学だ!」「おもしろい!」と人気を博している。TBS「ビビット」、日本テレビ「月曜から夜ふかし」、読売新聞、日本経済新聞などメディアへの出演多数。著書に『元刑事が教える ウソと心理の見抜き方』(明日香出版社)がある。
第1章 ウソや隠し事を暴く「刑事の落とし方」とは?
第2章 誰でも知られたくないことがある
第3章 信頼関係を築くと、人は話したくなる
第4章 「刑事の落とし方」のポイント
第5章 真実を語らせる証拠の集め方と使い方
第6章 疑惑の人物を追及して落とすスキーム
第7章 日常生活やビジネスの現場で怪しい相手を落とすケース

要約ダイジェスト

真実を聞き出すにはテクニックが求められる

 親が子供の悪い行為を知ったとき、部下の失敗の報告を受けたとき、取引先のビジネス上のルール違反を見つけたときなど、相手に非があることを見抜き、相手の知られたくないこと(=言いたくないこと)を、聞き出すにはどうしたらよいか?

 真実を暴いていく技術のことを、刑事の世界では「落とし方」と呼ぶ。ひと言で取調べと言っても、怒鳴り散らして取調べをする刑事もいたし、子供を諭すように静かに寄り添う刑事、理詰めで矛盾点を徹底的に追及していく刑事もいた。

 事件は、罪名、犯人の性格、動機も様々なので、「こうすれば、必ず落ちる方法」など、世の中に存在しない。しかし、場数を踏んで研究を重ねていくうちに、「落とし方」には注意すべきポイントがあるということがわかってきた。

 落とし方は「究極のホンネの引き出し方」とも言えるが、これを学ぶと、会社の部下や顧客・取引先、子供、パートナー、あるいは生徒などからもホンネを聞き出すことができるはずだ。

信頼関係を築くと、人は話したくなる

 筆者は刑事として被疑者と対峙するなかで、被疑者が自供すると不利になるようなことを彼らに言わせるためには、「信頼関係を築くしかない」ということを身に染みて学んだ。信頼関係がなければ、人は話してくれないのだ。

 相手から信頼されるには、まずは見た目に気を配ることだ。刑事時代、政治家、経営者、公務員など、社会的地位のある人を取調べる機会が多くあったが、社会的立場のある人は、

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