『転職 2.0 日本人のキャリアの新・ルール』
(村上 臣/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 終身雇用の時代が終わり、転職のあり方も変わりつつある。誰もが個人のキャリアを自分の意思で決められる時代には、会社任せのキャリア形成はリスクが伴う。自分の望むキャリアを実現するために必要な意思決定とは何か。そこで本書では、転職の考え方を、従来の「転職 1.0」から「転職 2.0」にアップデートする重要性とその方法を解説する。

 転職 2.0のキーコンセプトは、「目的・行動・考え方・価値基準・人間関係」の5つだ。これらをそれぞれ個人のキャリアに照らし合わせることで、自分の市場価値を最大化させる。希少価値を高めるための「タグ付け」や、強い人脈よりも「ゆるいつながりをつくること」など、その具体的方法を多数紹介している。

 著者は、ヤフー執行役員兼 CMOを経て、現在リンクトイン日本代表。NewsPicksアカデミアの講師なども務め、転職や働き方の情報を発信するキャリア形成のプロでもある。現代社会では、大半の人が複数回の転職をする可能性が高いと著者はいう。転職を検討している方はもちろん、今後の長期的なキャリアを考えたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:村上 臣(Murakami Shin)
 LinkedIn(リンクトイン)日本代表。青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に現・ヤフーCEO 川邊健太郎らとともに有限会社電脳隊を設立。日本のインターネット普及に貢献する。2000 年にその後統合したピー・アイ・エムとヤフーの合併に伴いヤフーに入社。2011 年に一度ヤフーを退職。その後、孫正義が後継者育成のために始めた「ソフトバンクアカデミア」で、ヤフーの経営体制の問題点を指摘したことを機に、当時社長の宮坂学など新しい経営陣に口説かれ、2012 年にヤフーへ出戻る。弱冠36 歳でヤフーの執行役員兼CMO に就任。600 人の部下を率い、「爆速経営」に寄与した。
 2017 年11 月、米国・人材系ビジネスの最前線企業・LinkedIn(リンクトイン)の日本代表に就任。欧米型の雇用に近づきつつあるこれからの日本において、ビジネスパーソンが生き抜くための「最先端のキャリア・働き方の情報」を日本に届けることを個人のミッションとする。
はじめに キャリアの常識が180度変わった
第1章 望み通りのキャリアを手にする「転職2.0」とは?
第2章 自己を知る──「情報収集」から「タグ付けと発信」へ(1)
第3章 自己を高める──「情報収集」から「タグ付けと発信」へ(2)
第4章 業界を見極める──「スキル思考」から「ポジション思考」へ
第5章 会社を見極める──仕事は「会社」でなく「シナジー」で選ぶ
第6章 広くゆるいつながりをつくる──「人脈づくり」から「ネットワークづくり」へ
第7章 転職を考えることは人生を考えること

要約ダイジェスト

転職の OSをアップデートし、「望み通りのキャリア」を手にする

 ポスト終身雇用時代の今、労働人口の減少も相まって、個人と会社の立場は逆転している。会社に握られていたキャリアの意思決定権は個人のもとに戻り、自分次第でキャリアも働き方も選べる時代になった。

 そのような自分でキャリアを選べる時代に、実際に望み通りのキャリアを手にするためには、キャリアに対する考え方の OSを根本的に入れ替え、「転職 1.0」から「転職 2.0」にアップデートすべきだ。「転職 2.0」は以下の5つのキーコンセプトから成る。

キーコンセプト①目的 転職は自分の市場価値を高める「手段」と考える

 転職 1.0では、「1回の転職での成功」を目的とするのに対し、転職 2.0では、転職を「自己の市場価値最大化のための手段」と考える。

 仕事は需要と供給の関係で成立するものであり、望み通りのキャリアを手にするためには、市場を意識し、自分の市場価値の最大化を図る必要がある。自分の市場価値の最大化に大きなインパクトを与えるのが「転職」だ。

 人々が「会社ありき」で働いていた時代には、転職における最大の関心事は「いい会社に転職できるかどうか」だった。大事なのは1回の転職で成功することであり、幸せな人生を送る上で、転職は目的化していた。

 しかし、今は人生 100年時代であり、人の労働寿命は着実に延びている。会社の平均寿命も考えると、労働人生の中で2回、3回、4回…と転職するのが当たり前になることが予想される。

 今後、プロジェクトベースの働き方が一般化すれば、

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