『日本一わかりやすい 「強みの作り方」の教科書』
(板坂裕治郎/著)

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  • 目次
 商品・サービスの企画、営業、人事評価など、ビジネス上の活動はすべて、一人で完結するものではなく顧客や周囲の人の協力が得られるかどうかにかかっている。だが他人は思い通りは動いてくれない。その際、成否を分けるのが「説得力」だが、伝え方などのコミュニケーションスキルをいくら磨いても本質的な説得力は生まれにくい。

 そこで本書では、①軸を定める、②過去をさらけ出す、③行動で語る、④逆境を乗り越えるという4つのステップでオリジナルの「強み」の作り方を解説。その強みや人生経験にもとづいた「魂からの説得力」を身に着ける方法を伝授する。「主張する人」と「主張する内容」に一貫性が生まれたとき、人は力になろうと動いてくれるのだ。

 著者は、洋服屋や飲食店事業を創業・拡大するも総額1億円の負債を抱え、一念発起して中小零細弱小家業専門の経営コンサルタントに転身した人物。事業・サービスの強みの強化や差別化を考えたい経営者やフリーランスはもちろん、就活・転職などキャリア形成を考えるビジネスパーソンもぜひご一読いただきたい。

著者:板坂 裕治郎(Itasaka Yujiro)
 1967年広島生まれ。1990年、洋服屋や複数の飲食店を開業し、事業を拡大するがヤミ金にも手を染め総額1億円の負債を抱える。さらに経営者仲間が借金苦で自殺したのを目の当たりにし一念発起。中小零細弱小家業専門の経営コンサルタントに転身。現在では、小さな会社の経営を安定させる「NJE理論」を指導するブログ講座を開催。これまで、2200人以上の社長が受講し、売上アップ、メディア出演による会社の認知度向上など多くの成果を上げている。著書に『2000人の崖っぷち経営者を再生させた社長の鬼原則』(かんき出版)がある。
第1章 「軸」を定める
第2章 「過去」をさらけ出す
第3章 「行動」で語る
第4章 「逆境」を乗り越える

要約ダイジェスト

あなたの生き方に「魂からの説得力」はあるか

 多くの人は、自分の願望を満たすために説得力のある「話し方」「伝え方」を身につけようとビジネス書を読んだり、セミナーを受講したりして学び、相手に動いてもらう方法を会得しようとする。

 だが、小手先の説得力を身につけたところで、相手はなかなか動いてくれない。人を動かすのは「話し方」や「伝え方」ではなく「魂からの説得力」だ。なぜ「この人」が「この主張」をするのか。「何を言うか」「どう言うか」以前の「誰が言うか」が重要なのだ。

「主張する人」と「主張する内容」に一貫性が生まれたとき、人は「この人が言うのなら」と感じ、力になろうと動いてくれる。問題は「話し方」や「伝え方」ではなく、その人自身の「生き方」に「魂からの説得力」があれば、人はついてくるのだ。

 ある美容室の経営者が、「このままでは店を畳むしかない」と悩み、私のもとを訪れた。彼に「そもそも、なぜ美容師になろうと思ったのか」と尋ねると、「お客さまをきれいにしたいと思ったから」と答えた。

 だが、おそらくすべての美容師が「お客さまをきれいにしたい」と考えている。そして世の中には、彼より技術もセンスも優れている美容師が山ほどいる。彼の「お客さまをきれいにします」というメッセージには、説得力がないのだ。

 なぜ「髪」に興味を持ったのかをもう一度尋ねると、静かに語り始めた。彼は天然パーマで、子どものころにはずいぶんといじめられたという。なんとかいじめられないように、ストレートパーマをかけるようになったが、10代の後半に、ストレートパーマがとれかかった彼の髪を見て、直毛の友だちが「その髪、いいね」と褒めてくれた。

「地毛はひとりひとりの個性だ」と気づいた彼は以降、ストレートパーマをかけるのをやめた。そして「くせ毛でもおしゃれに見える髪型」を模索するうちに、美容師の道に進もうと決めたのだった。

 私は、店を「くせ毛専門美容院」として立て直すことを提案した。直毛の美容師が「くせ毛専門美容院」を経営したところで、嫌味にしかならないが、

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