『人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準』
(西尾 太/著)

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 長く続く少子高齢化や景気低迷、そして新型コロナ禍により、年功序列から成果主義へ、メンバーシップ型からジョブ型へ、などの労働環境の変化が顕著になりつつある。そして日本企業のビジネスパーソン全体の年収水準は徐々に落ちてきている。このような時代には、自分を客観的に評価し、なすべき行動をとっていくことが有効だ。

 そこで本書では、業界や業種を問わず共通する「年収基準」を公開し、求められる能力やスキル、成果を可視化している。役職登用の目安なども具体的に示されており、一読すれば、漠然と「給与や評価を上げたい」と考えるのではなく、「どこに行っても通用する人材」になるために何をすればよいかが理解できるはずだ。

 著者はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などの人事部長を経て人事コンサルタントとして独立、これまで1万人以上の採用、昇進面接、各種研修を行ってきた人事の専門家。キャリアアップや転職を考えている方、会社の評価に納得がいかない方、今後の働き方を見つめなおしたい方などはぜひご一読いただきたい。

著者:西尾 太(Nishio Futoshi)
 人事コンサルタント。フォー・ノーツ株式会社代表取締役社長。「人事の学校」「人事プロデューサークラブ」主宰。1965年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。いすゞ自動車労務部門、リクルート人材総合サービス部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にて人事部長、クリエイターエージェンシー業務を行なうクリーク・アンド・リバー社にて人事・総務部長を歴任。これまで1万人超の採用、昇進面接、管理職研修、階層別研修を行なう。パーソナリティとキャリア形成を可視化する適性検査「B-CAV test」を開発し、統計学に基づいた科学的なフィードバック体制を確立する。
第1章 まずは自分の「市場価値」を客観的に見極めよう!!
第2章 これからの時代に年収を決める重要なポイントとは何か?
第3章 キーポイントは「ジョブサイズ」。セルフチェックで自分の年収を診断!
第4章 「ジョブ」と「ミッション」の違いを理解することが年収アップの道
第5章 年収1000万円にするには何をどうしたらいいのか!
第6章 薄氷の時代を賢く生き抜くために覚えておくべき「働き方」のポイント

要約ダイジェスト

「年収基準」を正しく知って万能ビジネスパーソンになる

 社会が激変し、給与ダウンが当たり前の時代が始まった。成果主義の徹底、給与が上がらない、ポストがなくなる…。これからの世の中は、これまで以上に厳しい世界になる。しかし、逆にいえば、実力が正当に評価される時代になるともいえる。

「コロナが悪い」「会社が悪い」「日本が悪い」と恨んでみたところで、年収が上がるわけではない。では、こういう状況のなかで自分には何ができるのか、何をしたらいいのか、それを知る手がかりが「年収基準」だ。

 日本のほとんどの企業では、等級制度や職位制度という仕組みが導入されており、給与は等級や職位によっておおよそ決まっている。給与水準は、業種・規模・地域などによっても異なるが、標準的な金額(モデル年収)はあり、本書ではそれを「年収基準」と呼ぶ。

 ポジションごとに会社が求めているもの=「年収基準」は、社員 2000名以上の上場企業であっても、社員3名のベンチャー企業であっても、ほとんど変わらない。世の中の年収基準を知り、それに必要とされるスキルや行動を理解し、自分に足りないものは取得する。これが組織の中で年収を上げていくための最も確実な方法なのだ。

年収別に必要な仕事のスキル

 まず最初に、「各ポジションに求められている人材像」を確認し、各クラスの「年収基準」と、必要とされる「コンピテンシー」(評価基準)を見ていこう。

 一般的な補助・育成クラスや自己完遂クラスの年収は 250万~360万円だ。このレベルで求められるのは、まずは「社会人に求められる基本」である。

 仕事内容としては、どのような業種や職種であっても「誰がやっても同じ結果」を出すことが求められる。例えば、

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