『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』
(内藤誼人/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 仕事や勉強、趣味であっても、結果を出そうとするなら、やる気を切らさずに地味な訓練を継続することが必須となる。そこで多くの人が挫折してしまうのだが、俗にいう“要領がいい”タイプの人たちは、面倒くさいと感じるようなことを苦もなくこなしていくちょっとしたコツを会得していることが多い。

 本書はそうしたコツ・テクニックを心理学の知見をもとに整理、解説したものだ。ポイントは、考え方や意識を変えたり、精神力に頼るのではなく、環境や仕組みを変えることで「面倒くさい」と感じないようにしたり、やる気を引き出す点にある。それぞれすぐに実践でき、生活に取り入れることで効果を実感しやすいものになっている。

 著者は心理学者で立正大学客員教授、アンギルド代表取締役。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注いでいる人物。面倒くさがりの自分を変えたい方、もっと行動的になりたい方、新しく挑戦したいことがある方などはぜひご一読いただきたい。

著者:内藤 誼人(Naito Yoshihito)
 心理学者。立正大学客員教授。アンギルド代表取締役。慶応義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクテイビスト。著書多数。
1章 日常生活の「面倒くさい…」がスッキリする心理法則
2章 仕事の「面倒くさい…」がスッキリする心理テクニック
3章 どうしてもやる気が出ないときの超簡単な裏ワザ
4章 行動力のある人に生まれ変わる心理戦略
5章 それでもやる気が出ない人のための心理法則
6章 今すぐ何でもできる人になる!

要約ダイジェスト

とりあえず最初の3週間は、苦しくてもやめない

 面倒くさいことを、面倒くさがらずにやるコツは、とにかく習慣にしてしまうこと。いったん習慣にしてしまえば、後は自動的にやることができる。

 ロンドン大学のフィリップ・ラリーは、大学生にランチのときに果物も一緒に食べるとか、朝食後に1杯の水を飲むとか、それまで自分でやっていなかった「新しい習慣を形成させる」という実験をした。

 その結果、習慣が自動化されるまでには、かなりの幅があったが、だいたい18日から254日までの日数で習慣ができることがわかった。早い人では約3週間と言えるが、重要な点は、習慣を形成するには、休まずにやらないとダメだという点だ。

「3週間経てば、ラクになる」と思って、この時期は休まずにつづけよう。なるべく早く習慣化したいのであれば、最初の3週間を乗り切って、さっさと習慣を身につけてしまうのがポイントなのだ。

選択肢がたくさんあるほど、アンハッピー

 日本のように豊かな社会では、たくさんの選択肢が用意されている。それは豊かな社会である証拠なのだが、いちいち選ぶのが面倒くさくなっているとも言える。米国スワースモア大学のバリー・シュワルツも、1747名を対象にした調査を行い、「選択肢が増えるほど、人はアンハッピーになる」という結論を導き出している。

 そのため、選ぶのが面倒くさいと感じないように、日常の決め事は、できるだけ「定型化」すべきだ。たとえば、ランチを決めるのが面倒くさいのなら、月曜日はこれ、火曜日はこれ、と定型化する。あるいはランチは毎日これ、と決めてしまうのもいい。

 料理を注文するときも、新しいお店に入ったら必ず「シェフのおすすめのコースを選ぶ」と決めておけば、考える必要がない。いろいろと選ぶから楽しい、という人はもちろん選んでもいい。ただしそれは自分の大切だと思うところだけでよく、それ以外の細々としたところは定型化して、できるだけ時間と労力をかけないのがコツだ。

面倒な仕事の後には、必ずごほうびを用意する

 人間には単純なところがあって、たとえ苦しいことをするにしても、その後にちゃんと嬉しいごほうびが待っていると思えば、あまり苦しさを感じない。ただし、ごほうびはあくまでも、「仕事の後」だ。ごほうびを先にすると、やる気が出ない。

 ニューヨーク市立大学のヘファー・ベンベナッティは、大学生がコンサートや演劇やスポーツ観戦など、

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