『20代にとって大切な 17のこと』
(本田 健/著)

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  • 目次
 昨今のコロナ禍によって、経済活動はもちろん、社会人生活、学生生活も大きく変化した。また、在宅勤務などで自分自身と向き合う時間が増えた方も多いはずだ。こうした変化の時代には、キャリアアップや業務スキルなどの知識以上に、人生戦略そのものの再確認や方向転換も必要となってくる。

 そこで本書では、「お金と幸せ」をテーマとしたベストセラーを数多く持つ著者が、特に 20代の読者に向けて、これからの人生に必要な考え方や知恵を伝授。具体的には時代の読み方や社会の仕組み、お金や仕事、人間関係、人生の目的といったテーマで人生の指針を提示している。その根底にあるのは、変化を受け入れ、変化し続けるマインドだ。

 著者は経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入り、4年の育児生活を経て執筆活動を開始。『ユダヤ人大富豪の教え』など著書累計 200冊以上、累計発行部数 800万部を突破する人気作家。20代の方はもちろん、20代の子を持つ親世代などもぜひご一読いただきたい。

著者:本田 健(Honda Ken)
 作家。神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、いままでに多く のベンチャービジネスの成功者を育ててきた。育児セミリタイア中に書いた小冊子「幸せな小金持ちへの8つのステップ」は、世界中130万人を超える人々に 読まれている。『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめとする著書はすべてベストセラーで、その部数は累計で300万部を突破し、世界中の言語に翻訳されつつある
1.新しい変化を歓迎する
2.時代の先を読む
3.社会の仕組みを知って、自分がどこに属するかを決める
4.自分の才能を見つけ、自分で育てる
5.「人間関係が幸せのカギ」と知る
6.メンターを見つけ、教えを受ける
7.プラスとマイナスの感情のパワーを知る
8.社会への「発信の作法」を学ぶ
9.お金と、ちゃんと向き合う
10.仕事に「人生を盗まれない」よう気をつける
11.「小さなこと」に、心をこめる
12.家族について考える
13.愛の意味を知る
14.ヤバいくらい大きな夢を持つ
15.「ダメダメな自分」を受け入れる
16.迷ったら、飛び込む!
17.「人生の目的」を考え始める

要約ダイジェスト

新しい変化を歓迎する

 いま、世界が大きく変わりつつある。2020年の春から始まった新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の多くの地域で経済が大きく停滞した。それほど影響を受けていない業界もあるが、時代が大きく変わるときは、時間差で、すべての人の生活を大きく揺らしていく。そういう時代にあなたは「20代」という時代を生きなければならないのだ。

 明治になる直前の慶応3年には、来年幕府がなくなって、徳川の世が終わるなんてことは、「絶対にあり得ない」と普通の人は考えていただろう。「あり得ない」と思っているようなことが、3年後には、当たり前になっているかもしれない。そして今は、それを想像することすらできないのだ。

 激動の時代には、選択肢が広がる。そして、20代は、人生でいちばん変化が起きやすい年代だ。たとえば40代、50代になると、パートナー、仕事、自宅のすべてが、「去年と同じ」「来年も同じ」という人が多くなる。逆にいうならば、パートナーと仕事、住む場所を変えたら、どんな年代の人の人生も、すべて変わっていく。

 けれども、40代以上になると、たとえ人生を変えたいと思っていても、面倒くさくなって、このままでいいか、となってしまいがちだ。だが 20代は違う。実際、2ヵ月のあいだに、パートナー、仕事、住居のすべてが変わることも珍しくない。

 また、40代、50代になって、パートナーも仕事も数年ごとに替わってばかりでは、周囲から信用されなくなる。ところが、同じことをしていても20代ならば、そんなふうに思われない。20代は、変わることに「YES!」と言うことから、何かが始まるのだ。

「人生は楽しむためにある」と考える人は、これからの変化を楽しむことができる。自分の予想とは違った結果が出たときに「運命の神様はそう来るか…、どんな面白いことを準備してくれているのかな?」と考えられたら、あなたは変化を楽しむ達人だ。

自分の才能を見つけ、自分で育てる

 「すごいな」「かっこいいな」と思えるような「憧れの人」を見つけよう。なぜなら、自分が憧れるのは、自分もその人と同じような才能を持っているということがあるからだ。自分に同じ才能があるから、他人の才能に気づけるのだ。

 才能は、誰にでもあるが、多くの人は、自分にそんなものがあることに気がつかない。例えば僕はこの 20年、作家として 200冊の本を出版してきたが、文章を本格的に書き始めたのは 32歳のときだった。それまで、自分に文章が書けると思っていなかったのだ。

 ただし才能は、「条件」が揃わないと発芽しない種のようなものなので、自分では「才能」があることが、なかなか実感しにくい。才能の種が発芽するためには必要なのは、

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