『まわるリモートチームのマネジメント術』
(飯田剛弘/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 日本ではここ数年、多様な働き方の実現のためリモートワークが推進されてきたが、期せずして起こった新型コロナウィルス禍によって、リモートワーク経験者が飛躍的に増えた。一方で、従来の仕事の進め方ではうまくいかず、どうやってリモートチームで仕事を進め、マネジメントすべきか悩んでいるという声も多く聞かれるようになった。

 そこで本書では働く場所はもちろん、コアタイムや勤務形態も多様なメンバーと仕事を進め、チームとして成果を出すためのチームマネジメント術を解説。具体的には、リモートチームで働くための基本原則、コミュニケーション、会議・ミーティング、チームマネジメント、ワークスタイル、さらに組織作りとキャリア設計まで詳述している。

 著者は、マーケティング支援や人材育成などを手掛けるビジネスファイターズ社代表で、リモートチームのマネジメントアドバイザーとしても活躍する人物。欧米やアジア各国のチームをリモートで計 10年以上仕事をしてきた経験から得たノウハウが公開されており、特にテレワーク環境下にあるマネジャーやリーダー層はぜひご一読いただきたい。

著者:飯田 剛弘(Iida Yoshihiro)
 ビジネスファイターズ 代表。マーケティングコンサルタント。リモートチームのマネジメントアドバイザー。中小企業庁ミラサポ登録専門家。名古屋商工会議所エキスパートバンク(経営・技術強化支援)登録専門家。
 愛知県生まれ。南オレゴン大学卒業(全米大学優等生協会:Phi Kappa Phi 所属後)後、インサイトテクノロジー入社。2004年よりインド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事し、リモートチームのマネジメントを始める。その傍ら、プロジェクトマネジメント協会(PMI)の標準本『プロジェクトマネージャーコンピテンシー開発体系 第2版』の出版翻訳に携わる。マーケティングに特化後は、データベース監査市場にて2年連続シェア1位獲得に貢献。市場シェアを 25.6%から 47.9%に伸ばす(ミック経済研究所)。
 外資系企業の FAROでは、日本、韓国、東南アジア、オセアニアのマーケティング責任者として、日本から海外にいるリモートチームをマネジメント。人材育成や多様性のあるチーム作りにも力を入れ、1on1ミーティングは1,000回を超える。
 2020年、ビジネスファイターズ合同会社を設立。現在は、グローバルビジネスの経験を基に、経営・マーケティング、人材育成、リモートチームのマネジメントを支援、講演や研修、執筆活動など多方面で活動中。
第1章 リモートチームで働くための心得
第2章 うまく仕事を進めるコミュニケーション術
第3章 リモートチームの会議・ミーティング
第4章 リモートチームのマネジメント
第5章 リモートワークの落とし穴にハマらないワークスタイル
第6章 リモート時代の組織づくり
第7章 自分をアップデートして、チャンスを掴む

要約ダイジェスト

今すぐ確認しないと困ることか?

 リモートワークをすると、普段いかに自分が相手の仕事を邪魔しているかということに、気づかされる。オフィスでは相手の都合に関係なく「ちょっと気になったから、聞いてしまう」ということをしがちだが、この行為は相手の仕事を中断させるものなのだ。

 リモートワークで重要なのは、「その確認は、今すぐに行う必要があるのか」を自問し、何でもかんでも今すぐに声をかけるのではなく、内容や緊急性、相手の状況を考慮して、コミュニケーションの手段を変えていくことだ。

 この際、チーム内でコミュニケーションの運用ルールを決め、共通認識を持っておくと、やりとりでイライラさせられることが減る。例えば、ちょっとした確認ならチャット、普段はメールと業務管理ツールを使用、ミーティングの議事録はメール、急ぎの案件やトラブルなら電話をするなど、チームでやりやすいルールを決めておこう。

 チャットで注意したい点は、相手にとって「どうでもいいこと」で、相手の作業を止めてしまうことがあるため、何でもかんでもリアルタイムでやりとりをしないことだ。メールやチャットでのやりとりがうまくいかないと感じた場合は、すぐに音声通話に切り替えるなどの運用ルールも決めておくといいだろう。

 また、メンバー任せにするのではなく、チームとして雑談や交流する機会をつくるあと押しをすることも大事だ。例えば、1ヶ月に一度、もしくは毎週、チームみんなでオンライン飲み会やランチなどを行うのもいいし、ミーティングの始まる5分程前から参加して雑談をしてもよい。

 また息抜き用に雑談チャンネルを用意しておくと、気軽につぶやいたり画像をアップしたりできる。さらに、趣味チャンネルなどがあれば、部署間を跨いだコミュニケーションが起きたりもする。

仕事を見える化する

 同じ職場で働いていると、周りの人が何をしているのかが見える。上司や先輩、同僚、後輩、周りの人ががんばっている姿を見れば、それが刺激になって自分もやろうという気にもなり、周りから見られているという緊張感も働く。

 一方、リモートワークの場合、チームメンバーの「働きぶり」は見えない。だから、

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