『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』
(赤羽雄二/著)

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  • 目次
「聞く技術」が近年ビジネススキルとして非常に重視されている。仕事やプライベートのストレスのほとんどが人間関係に起因し、その根本原因は「相手の話を聞けない」点にあることが多いからだ。そこで本書では、「ただ聞くこと」や「傾聴」と異なり、徹底的かつ能動的に聞くことで問題を解決する「アクティブリスニング」を解説する。

 人が話しているのに待ち切れずに話し始めてしまう人、部下との会話ではほとんど自分が話している上司などは、能動的に聞くことを意識することで改善が見込めるという。本書では、アクティブリスニングのやり方やさまざまな場面での活用方法、うまく活用するためのステップなどが、具体的で細かく説明されている。

 著者はマッキンゼーで多数のプロジェクトをリードし、「日本発の世界的ベンチャー」を生み出すことを使命として、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。企業の経営改革や新事業創出、ベンチャー共同創業・経営支援に取り組む人物。ビジネスやプライベート問わず、コミュニケーションスキルを上げたい方はぜひご一読いただきたい。

著者:赤羽 雄二(Akabane Yuji)
 ブレークスルーパートナーズ株式会社 マネージングディレクター。東京大学工学部を卒業後、コマツで超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。マッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国LGグループの世界的な躍進を支えた。
 マッキンゼー14年の後、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命として、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。企業の経営改革、人材育成、新事業創出、ベンチャー共同創業・経営支援に積極的に取り組んでいる。著書に『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』(以上、ダイヤモンド社)、『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』(宝島社)など21冊がある。
1 実例・アクティブリスニングとは
2 人間関係を好転させるアクティブリスニング
3 部下のやる気を引き出すアクティブリスニング
4 アクティブリスニングすると、問題の全体像が把握できる
5 アクティブリスニングするだけで、問題が解決できる
6 アクティブリスニングのやり方
7 状況別アクティブリスニング
8 アクティブリスニングをマスターするには?
9 ロールプレイングで、相手の立場が見えるようになる
10 ポジティブフィードバックで効果をさらに高める
11 アクティブリスニングを社内、クライアントで広めるには
12 リモートワークでのアクティブリスニング
13 アクティブリスニング後、きちんとフォローする

要約ダイジェスト

アクティブリスニングはすべての悩みを解決する

 アクティブリスニングとは、「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」だ。そして、話を聞きながら、疑問があれば遠慮せず質問する。

「ただ聞くこと」との違いは、「真剣に、徹底的に相手の話を聞く」「質問もしながら理解を深める」の2点だ。頭の集中度も、理解しようとする本気度も、熱心さも、好奇心の強さも、全部違う。また、「躊躇なく質問しながら、理解を深める」ため、「かしこまってご高説をうけたまわる」ニュアンスが強い「傾聴」とはかなり異なる。

 アクティブリスニングが素晴らしいのは、仕事でもプライベートでも、問題の大半を解決してくれることだ。仕事やプライベートの問題、悩み、ストレスのほとんどの原因は、人との接し方にあるからだ。

 例えば、仕事がうまくいかないとき、多くは「人との関係」でしくじっている。仕事が難しいというより、一緒にやる人とうまくコミュニケーションできていなかったり、上司に早めに相談できなかったり、人をうまく巻き込めなかったりするのだ。

 一方、仕事がどんなに難しくても、助けてくれる人、一緒にチャレンジしてくれる人がいれば、何とかなるものだ。アクティブリスニングをすると、仕事上関わる周囲の人の知恵や経験を活かし、その気になってもらい、うまく巻き込むことができる。

 プライベートも同じで、夫・妻、彼氏・彼女、友人、趣味の仲間など、ちょっとしたことでいざこざが起きがちだ。だがほとんどの場合、相手は決してケンカしたいのではなく、自分の辛さを訴えたいだけだ。アクティブリスニングをすれば、

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