- 本書の概要
- 著者プロフィール
だが、多くのコミュニケーション研修やセミナーに携わってきた著者によれば、オンラインとオフラインでは、役割やゴールが違っても、「好かれる」「信頼される」というコミュニケーションの原理原則は同じである。その上で本書では、信頼関係構築のためのオンラインコミュニケーションにおける様々な工夫や話し方のポイントを解説する。
オンラインにおいては、日本人が得意としてきた「察する」「空気を読む」力ではなく、「自己開示」や「表現する力」が不可欠だという。だからこそ、オンラインでのコミュニケーション力を磨けば、コミュニケーション力全般が格段に向上する。オンライン会議が苦手な方やコミュニケーション力を底上げしたい方はぜひご一読いただきたい。
1984年埼玉県生まれ。学習院大学卒業後、全日本空輸株式会社に入社。7年間で100万人を超えるお客様サービスに撹わる。眼重要顧客DlAMOND会員専用カウンターのサービス責任者、教育訓練インストラクターを務める。また、ANA在籍にオリエンタルランドに出向し、ディズニーのサービスや教育を学ぶ。2013年にジャパネットたかたに転職。SNS広報担当、研修担当に従事。その後、再春館製薬所グループ企業にて接遇マナー調師として入社し、教育研修を年間200本企画、登壇後に研修講師として独立。現在は学生から経営者、新入社員からリーダー職まで幅広い層に向けたコミュニケーションやリーダーシップ等の企業研修・セミナー・調演など幅広く活動。異なる業界での大手・中堅・中小ベンチャー企業における教育担当の経験から、さまざまな参加者の心に火をつけることを得意とし、年間200本の企業研修・セミナー・講演を国内・海外にて行う。
第1章 どんな状況でも好かれる・信頼される、よい関係を築く話し方
第2章 ひと目で好かれる・信頼される、印象をよくする話し方
第3章 はっきり言っても好かれる・信頼される、上手に伝える話し方
要約ダイジェスト
オンラインとオフラインで変わること、変わらないこと
対面でのコミュニケーションでは五感を使って表現できるが、オンライン上では基本的に視覚と聴覚の二感に限られた表現になる。そのため、対面であれば相手にスムーズに伝わるものも、オンラインになるとどうしても伝わりにくくなってしまう。
私たち日本人が得意とする、「察すること」や「空気を読むこと」がオンラインでは困難になるため、普段は持ってしまいがちな「多くを語らずとも、相手に察してほしい」という気持ちをいったん捨てる必要がある。
そもそも、すでにリアルでの信頼関係が構築できている場合はオンラインコミュニケーションでもさほど支障はない。しかし、初対面の相手との打ち合わせや金銭のやりとりが発生する場面では、対面以上にコミュニケーション力や印象力が必要となってくる。
パソコンのスクリーン越しだからなのか、お互いに冷静に相手の全体像を見ているため、対面よりも早いタイミングで相手の印象が決まってしまうだけでなく、相手を評価するケースも多くあるのだ。
実際にオンラインの場が初対面で、