『働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法』
(越川 慎司/著)

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  • 著者プロフィール
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 働き方改革は何年も前から日本の労働市場で求められているテーマだが、その実現に至っている企業は非常に少ない。著者に言わせれば、その大きな要因は、働く人々の意識や仕事の仕方にある。「仕事量が多くて労働時間を削減できない」というケースの中には、そもそも必要のない仕事を大量にしてしまっていることも多いのだ。

 ムダな仕事の代表格となるのが「会議」「資料作成」「メール処理」である。本書では、こうした生産性の低い仕事を減らして時間を生み出し、より利益貢献の高い仕事を作り出す考え方と仕事術を伝授する。時短と生産性向上のための働き方だけでなく、そこにつながるコミュニケーション方法、学び方、休み方まで解説されている。

 著者はマイクロソフト業務執行役員などを経て独立し、ムダな時間を削減し社員の働きがいを上げながら利益を上げていく「稼ぎ方改革」による企業支援を行うとともに、自社でも全員が週休3日・リモートワーク・複業を実現。アフターコロナ時代の高付加価値な働き方や組織づくりを考える方はぜひご一読いただきたい。

著者:越川 慎司(Koshikawa Shinji)
 株式会社クロスリバー代表取締役社長。株式会社キャスターAnywhere事業責任者。元マイクロソフト業務執行役員。国内および外資系通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフト本社に入社。2017年にクロスリバーを設立し、メンバー全員が週休3日・リモートワーク・複業で、支援した企業は600社以上。ムダな時間を削減し社員の働きがいを上げながら利益を上げていく「稼ぎ方改革」の実行を支援。
 著書に『超・時短術』(日経BP)、『科学的に正しいずるい資料作成術』(かんき出版)、『ビジネスチャット時短革命』(インプレス)など。定額制オンライントレーニングサービス「Smart Boarding」にて特別講座を提供中。メディア出演や講演多数。
第1章 より少ない時間で、より良いアウトプットが求められる時代
第2章 本当に「減らせる時間」はどれくらいあるか?
第3章 どうすれば、働く時間を減らしても成果を出し続けられるのか?
第4章 生産性アップは最終的に「働きがい」で決まる
第5章 絶対に効率化できないのは「コミュニケーション」
第6章 変化が激しい時代に、必要とされる人になる「学び方改革」
第7章 「働き方」と同じくらい大事な「休み方改革」

要約ダイジェスト

より少ない時間で、より良いアウトプットが求められる時代

「働き方の改善」を支援しているなかで、多くのビジネスパーソンから「そもそもの業務が多過ぎて時短は無理」という悩みの声を聞く。「働き方の改善」は、単に働く時間を短くすることと誤解されがちだが、真の「働き方改革」とは、ムダな時間を削り、生み出された時間を正しく再配置することだ。

 まず効率化すべき定型業務を棚卸しして、それにかける労働時間を圧縮する。業務の棚卸しのために、やるべきは「自分は何に時間を費やしたのか」を可視化することが重要だ。

 体重計に乗って、どれだけ体重が落ち、脂肪と筋肉量がどれだけ変化しているかを可視化し、行動を変えていけば健康的なダイエットにつながる。毎日体重計に乗ってダイエットする人は、体重計に乗らない人よりも理想の体型になる確率が3倍にもなるという。

 仕事でも同じだ。まず、現在の業務を把握するために「振り返り」をする。これがいわば体重計に乗る行為だ。毎日振り返る必要はないが、1週間に 15分でも振り返ると、効果が出てくる。そして、効率化すべき業務、つまり「業務の脂肪(ムダな)部分」を見つけ、ムダな仕事にかけている時間をダイエットしていくのだ。

 だが、ぜい肉を減らしても筋肉、すなわち生産性の高い業務は減らしてはいけない。さらにその先が重要だ。稼働時間を短くすることはあくまでもファーストステップであり、その浮いた時間をどのように役立てるかが重要なのだ。

 まずステップ①として、既存のビジネスにかけている時間の中で、利益に貢献していて効率化できないコア業務と、効率化できる定型業務を「棚卸し」する。次にステップ②として、

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