『成功体験は9割捨てる』
(志水 浩/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 成功体験がある人は自己効力感が高くなり、困難に遭遇しても、努力を続けて困難を乗り越えられる。だがどんなものでも負の側面は必ずあり、成功体験も例外ではない。成功したことで新しい発想や行動ができなってしまうことがあるのだ。本はそんな成功体験の負の側面を乗り越え、企業や個人が継続的に成功し続ける方法を示した一冊だ。

 本書では、成功体験のダークサイド(負の側面)として、「固執の罠」「束縛の罠」「驕りの罠」「思考停止の罠」の4つを指摘。それぞれの発生要因を解き明かし、多くの企業事例をあげながら、その対処法を解説する。その内容は、組織変革のみならず、各個人が既成概念や前例主義に陥らずに発想するための大きなヒントになるだろう。

 著者は、株式会社新経営サービス 執行役員統括マネージャー。経営コンサルタントとして30年近くのキャリアを有し、一部上場企業から中小企業までさまざまな業種・業態の企業支援を行ってきた人物。現在のような変化の激しい時代においては、過去の成功体験をいかに捨てられるかが企業の命運を分ける。企業経営層はぜひご一読いただきたい。

著者:志水 浩(Shimizu Hiroshi)
 株式会社新経営サービス 執行役員統括マネージャー。1967 年、京都府生まれ。1991 年、株式会社新経営サービスに入社。経営コンサルタントとして30 年近くのキャリアを有しており、一部上場企業から中小企業まで幅広い企業規模、さまざまな業種・業態の企業支援を実施中。また、各種団体での講演活動を全国で行っている。コンサルティング・研修のリピート率は85%以上を誇り、顧客企業・受講生からの信頼は厚い。新経営サービス内の人材開発・組織開発部門、経営支援部門、管理部門の責任者。
第1章 成功の逆襲
第2章 なぜ成功体験のダークサイドが生じるのか?
第3章 ダークサイドを乗り越える“鍵”
第4章 ダークサイドの向こうにある未来を創る

要約ダイジェスト

成功体験のダークサイド

 成功体験は、ビジネスの世界で成果をあげるためにも、人生を有意義に過ごしていくためにも不可欠な要素だ。だが、成功を収めたことによって冷静な判断力を失い、状況が変化しても同じことを繰り返し、転落への道を突き進むこともある。古今東西、さまざまな組織、人物がこうした成功体験のダークサイド(負の側面)に陥っている。

 これからの時代は、自動運転、空飛ぶ車、再生医療など、マンガのような技術が続々と開発されていく。スーパーコンピュータが1万年かけて解く計算問題を、わずか3分で解いてしまう量子コンピュータが実用化されれば、その世界が一気に現実となり、ほとんどすべての業種・業態のビジネスモデルが変わるだろう。

 こうした時代に成果をあげ続けるには、会社も人も「過去の成功体験に基づいた無意識に行っている思考・行動を、環境変化に合わせて書き換える習慣を獲得できるか否か」が重要なファクターとなる。

 成功体験のダークサイド(負の側面)は、大きく4つに集約できる。1つ目が「固執の罠」。状況が変化しているにもかかわらず、過去の成功体験に固執して、“変えていくべきこと”を変えずにそのまま継続してしまう罠だ。いわゆる“ゆでガエル現象”である。

 2つ目が「束縛の罠」。成功の原動力になったリソースや価値観が、逆に足かせとなって変化を阻んでいく罠で、日本人がとくに陥りやすいパターンだ。

 そして3つ目が「驕りの罠」だ。かのスティーブ・ジョブズは、

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