- 本書の概要
- 著者プロフィール
そこで本書では「人生や仕事がうまくいく人」が持つ、「ONENESS」「配役理論」「LEVEL」という3つの認知フレームをまず解説し、その後に実践的な行動、習慣に移る。抽象度の高い話も平易に紹介されており、一読すれば人生につまづいている方、成功を強く望む方にとって示唆が多い一冊となるはずだ。
なおこうした概念は、著者個人の体験に基づくものではなく、人類が長い時間をかけて辿り着いた成功のエッセンスを現代的に表現したものだという。著者は上場会社でブランディング、マーケティングを学び、独立。ビジネスにおける精神世界の重要性に気づき、現在は医師や経営者など数多くのクライアントを成功に導く経営コンサルタント。
株式会社トレーディングリブラ 代表取締役。上場会社にて、ブランディング、マーケティングを学び、独立起業。ビジネスにおいての挫折により、精神世界の重要性に気づき、師の元で修行に入る。ヨーガと瞑想の絶え間ない修練により真我意識が現出。ビジネス視点はもちろん、ワンネス視点からのリーディングにより、真の問題点を瞬時に見抜く。医師や経営者など数多くのクライアントを成功に導いている。
第1部 うまくいく人の考え方
第2部 うまくいく人の行動
第3部 うまくいく人の習慣
第4部 うまくいく人になるためのQ&A
要約ダイジェスト
考え方を変え、行動を変え、習慣を変えれば、すべてはうまく回り出す
私たちの日常は「自我」という意識が強く、「虫の視点」のように小さなものになっている。だが、「私の」「僕の」という、狭い、一人称の世界で生きていると、なかなか人生という荒波を渡り切ることができない。
例えば、満員電車のなかで、他人とのちょっとしたいざこざに巻き込まれた時。なんとついていないんだ、と感じられるだろう。このような最悪の一日を、ゲームをリセットするように、時間を巻き戻して考えてみると、もっと冷静な対処のしかたがあることがわかる。このように、眼前に起こる事象に対して、新しい認知のフレームが必要だ。
先ほどの認知フレームは、「虫の視点」(自我、一人称の視点)だったが、その視点に加え「烏の視点」(社会、二人称・三人称の視点)、「天の視点」(世界、宇宙、真理の視点)といつたふうにスコープを変えることで、固定観念を捨てて、考え方を変え、行動を変えれば、物事はうまくいく。
なぜなら、スコープを変えることによって、今まで自分が見えなかった視点を獲得でき、まるで自分自身が登場している映画を見ているかのように、自分のいたらなさや次にとるべき行動が予測できるようになるからだ。本書では虫の視点を「LEVEL」、烏の視点を「配役理論」、天の視点を「ONENESS(ワンネス)」という言葉で表現する。
「ONENESS」とは
ハンカチが「世界」だと仮定し、そのなかにたくさんの人がいるとする。その中心をつまんで引き上げると、一人だけが引き上げられるわけではなく、それに連れて多くの人々が引き上げられる。このイメージが ONENESSだ。私たち人間はみな繋がっており、他人だと思っている人々もすべて「私」なのだ。
この考え方は、