『勝手に人が育っていく!社員 100人までの会社の社長のすごい仕掛け』
(渡邉良文/著)

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 変化の激しい時代において生き残りやすい組織の特徴は、少数精鋭型である。だが、少数精鋭で事業を伸ばすには、メンバー各自のスキルアップが欠かせない。社員の能力開発に力を入れる企業は多いが、お仕着せの外部研修などでは、受講者が受け身になりがちであり、学びを現場で生かしづらいという弱点がある。

 そんななか近年注目されているのが「社内勉強会」だ。社内勉強会は外部研修などに比べ、時間や予算があまりかからない。さらに、社員の主体的な取り組みとなるため、社長やマネジメント層が土壌さえつくることができれば、あとは現場社員が自発的に高めあうための仕掛けにもなるのだ。本書では、そのノウハウを8つのステップで解説する。

 著者は、受講者を主体とした研修サービスを開発し、研修の内製化、社内勉強会など、企業の人材育成の自走化に取り組む株式会社ヒップスターゲート代表。社内勉強会の成功事例も取り上げられており、人材育成に課題を感じている中小・スタートアップ企業の人事担当・経営層は多くのアイデアを得られるはずだ。

著者:渡邉 良文(Watanabe Yoshifumi)
 1976年、神奈川県生まれ。株式会社ヒップスターゲート代表取締役。富士通株式会社を経て、人材育成業界へ転身。数社の研修会社にて講師、コンサルタント、営業統括マネージャーを経験。2007年、日本を代表する大手電機メーカーの新入社員1200人の研修を総合プロデュースし、大規模研修における独自のノウハウを蓄積。2010年5月、人材教育コンサルティング会社「株式会社ヒップスターゲート」を設立。現在は、受講者を主体とした研修サービス、商品を開発。受講者が研修に没頭できる環境を実現する「ビジネスゲーム」を提供している。また、研修の内製化や社内勉強会といった、企業の人材育成の自走、自立のサポートにも力を注いでいる
プロローグ 採用に頭を悩ませる時代から育成に力を入れる時代へ
第1章 中小企業にとって、なぜ「社内内勉強会」が最強の人材育成の場になるのか?
第2章 Whyを明文化し、勉強会チームを編成する
第3章 テーマを決めて、コンテンツを準備する
第4章 身につけておきたいファシリテーション・テクニック
第5章 社内勉強会を自社のカルチャーに育てあげる
第6章 学びを促進する工夫

要約ダイジェスト

今いる社員の能力・スキルを向上させる仕組み

 企業の売上が増えている局面では、固定費となる人件費支出は気にならないが、売上不振に陥るような事態に遭遇した局面では、経営を圧迫する大きな原因のひとつとなる。

 そのため、リーマンショックや東日本大震災、そしてコロナショックのような不測の事態に遭遇したとしても、人件費などの固定費が過大な負担にならないような企業体質(つまりはリストラしなくても事業継続できる企業体質)を創り上げておくことが重要だ。

 だから、中小企業は最適な人員構成で、社員一人ひとりのパフォーマンスを最大化する「少数精鋭戦略」を目指すべきだ。そのために取り組むべきことは、ただひとつ「今いる社員の能力・スキルを向上させること」である。

 そして、外部の研修会社に依頼して研修を実施することだけが、社員の能力向上施策ではない。コストをかけず、運営や実施にも手間をかけず、社員が勝手に育っていくその仕組みが「社内勉強会」だ。

 社内勉強会とは、文字通り、社内で実施する勉強会のことだ。多くの場合、社内の複数の社員が自発的に、特定のテーマについて、各々がもつ知識やスキル・ノウハウなどをお互いに吸収し合うことで、参加者全員の知見や能力をレベルアップする学習方法となる。

 社内勉強会には、多くのメリットがある。例えば、「能動的に学べる」「学んだことをすぐに実践で役立てることができる」「対話を通じて、新しい視点・発想・考え方を取り入れることができる」などだ。

 社内勉強会は、参加者全員が一緒に成長できる点が、他の研修にはない大きなメリットである。知識や情報を得るだけなら、eラーニングのようなシステムでもできるが、会社への帰属意識を高めたり、

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