『アマゾンのように考える』
(ジョン・ロスマン/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 GAFAと呼ばれるグーグル、アマゾン、Facebook、アップルという巨大 IT企業は、今もイノベーションを起こし続けている。中でもあらゆるビジネスモデルを駆使し、成長を続けているのがアマゾンだ。創業者ジェフ・ベゾスは、創業当初の活力を持つ企業を Day1、停滞期に入りいずれ衰退を迎える企業を Day2と呼ぶ。

 本書では、アマゾンがどうやって Day1で居続け、結果を出しているのか、そのための考え方、戦略、テクノロジー、そして実践手法を 50のアイデアとともに解説する。アマゾンが成長を続けられる背景には、イノベーションを起こす方法だけではなく、オペレーションのシステムにもその秘訣があるという。

 著者は「アマゾン・マーケットプレイス」を立ち上げたアマゾン社の元幹部だが、アマゾンのような巨大企業に限らず、さまざまな規模、業種の企業にも応用できる内容が惜しげもなく公開されている。カリスマや天才に頼らず、組織全体にイノベーションや顧客中心主義を浸透させたい経営層、マネジメント層にはぜひご一読いただきたい。

著者:ジョン・ロスマン(John Rossman)
 アマゾン社の元幹部であり、「アマゾン・マーケットプレイス」を立ち上げた。また、Target.com、NBA、ToysRUsその他のトップブランドの責任者として、エンタープライズサービス事業を率いた。現在、ロスマン・パートナーズにて、デジタル時代におけるクライアントの成功と繁栄を支援するビジネスアドバイザー業務を行なう。ゲイツ財団、マイクロソフト、ノードストローム、T‐Mobile、ウォルマートなどの取締役顧問を務める

訳者:渡会 圭子(Watarai Keiko)
 翻訳家。上智大学文学部卒業。主な訳書にスコット・ギャロウェイ『the Four GAFA 四騎士が創り変えた世界』『ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS』(東洋経済新報社)、ポール・モーランド『人口で語る世界史』(文藝春秋)、アリソン・ゴプニック『思いどおりになんて育たない』(森北出版)など。

序章 ジェフならどうするだろうか?
第1部 誰もがイノベーティブになれる15のアイデア【考え方】
第2部 デジタルで本当に役立つイノベーションを生む15のアイデア【戦略】
第3部 テクノロジーに使われず、テクノロジーを使う11のアイデア【ビジネスとテクノロジー】
第4部 仕事をアマゾン化する9のアイデア【アプローチ&実行】

要約ダイジェスト

なぜアマゾンのように考えるべきなのか

 「アマゾンはこの分野、あるいは地域に進出するでしょうか?」「アマゾンはどうしてこんな結果を出せるのだろうか?」「どうすればアマゾンのように買い物しやすいサイトができるのですか?」。これらすべてを一言でまとめると「ジェフならどうするだろう?」ということになる。

 アマゾンには結果を出すための一貫した戦略、信念体系、やり方がある。それらを理解できれば、あなたもアマゾンのように考えられるようになるはずだ。

 現在のアマゾンの事業は、あらゆるカテゴリーに展開する。アマゾンは進取の気性を持ち、顧客中心主義で、アンチ官僚主義を誇るコングロマリットである。それぞれの事業が外部顧客を持ち、概念的にはクラウドが独立した企業として、他のアマゾンの部署と、他の企業とその顧客のために仕事をする。

 アマゾンがそれを、数え切れないお役所的手続きに押しつぶされることなくやってのけているのは、主にリーダーシップの原則、そしていくつものアイデアのおかげだ。

顧客への執着

 アマゾンには 14のリーダーシップの原則というものがあるが、その1は“カスタマー・オブセッション(顧客への執着)”である。「顧客中心」とか「顧客の声を聞く」では足りない。“良”から“最高”へとレベルアップするために、顧客を「隅々まで観察」し、会社のカルチャーを変更する。そこからそれまでとは違う洞察がもたらされる。

 顧客への執着を体系的に創造、実践するには、例えば、顧客体験を評価するメトリックス(指標)を使う。顧客体験のすべての側面を測定できる尺度をつくり、測定する方法を見つけるのだ。一例を挙げれば、

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