『2030年の第4次産業革命―デジタル化する社会とビジネスの未来予測』
(尾木蔵人/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 自動車産業やモノづくり産業における 巨大 IT企業の進出など、近年各業界で IT技術をもとにした新たなビジネスモデルへの変革が進みつつある。社会全体で目立ち始めたこうした「第4次産業革命」の波はどこへ向かうのか。本書は、日本を含む世界各国の主要プレイヤーの動向とテクノロジーを概観し、2030年の近未来の展望を指し示す一冊だ。

 本書では、AI、IoT、5Gをはじめ、MaaS、極小センサー スマートダスト、サイバーフィジカルシステム、マスカスタマイズなど、デジタル化が推進するモノづくり革命の最新事例をはじめ、日本の勝ち筋、各国政府の戦略、識者へのインタビューも収録。一読すれば、ピンチは変革へのチャンスでもあることがわかるはずだ。

 著者は三菱 UFJリサーチ&コンサルティング 国際アドバイザリー事業部副部長で、「ニュースウォッチ9」「おはよう日本」をはじめテレビ、新聞などでコメンテーターとしても活躍する人物。製造業に限らず、テクノロジーや IT業界に携わる方は、現在と今後の世界の潮流をつかむためにぜひご一読いただきたい。

著者:尾木 蔵人(Ogi Kurando)
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 国際アドバイザリー事業部副部長。ドイツ連邦共和国 ザクセン州経済振興公社 日本代表部代表。1985年東京外国語大学ドイツ語学科卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。ドイツ、オーストリア、ポーランド、UAE、英国に合わせて14年駐在。日系企業の海外進出支援に取り組み、2005年ポーランド日本経済委員会より表彰。日本輸出入銀行(現・国際協力銀行)出向。アジア諸国向けIMF、世界銀行協調融資等担当。2014年4月より現職。
 企業活力研究所ものづくり競争力研究会委員。IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ) 学術会員。日本経済調査協議会人工知能(AI)委員会主査(2016-17年)。経済産業省ものづくり分野における人工知能技術の活用に関する研究会副主査(2017-18年)。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所研究員(2017-18年)。
第1章 第4次産業革命の最前線
第2章 第4次産業革命を実現するテクノロジー&コンセプト
第3章 第4次産業革命の注目企業
第4章 各国の第4次産業革命の取り組み
第5章 2030年の第4次産業革命
第6章 日本の未来

要約ダイジェスト

ドイツの国家プロジェクト「インダストリー 4.0」

 21世紀に入り、産業構造は大きく変化し、デジタルの力で新しいビジネスモデルが次々に生み出されている。このコンピューティングパワーを最も理解し、取り入れているのは、シリコンバレーに象徴される米国のトップ IT企業だ。さらにそれらの企業にも負けない中国の IT企業も現れた。

 これらのトップ IT企業に対抗するためには、デジタルテクノロジーを理解し、自らが先頭に立って、新しい第4次産業革命の時代に付加価値と利益を生み出すビジネスモデルをつくり上げるしかない。

 まず動き始めたのはドイツだった。政府と企業、大学や研究機関がチームを組んで、国を挙げて「インダストリー 4.0」というプロジェクトを立ち上げ、産業のデジタル化に取り組み始めたのだ。

 ドイツからすれば、産業の屋台骨である自動車産業が、米国の IT企業の下請けになってしまうシナリオは、絶対に避けたい。デジタルの力で、部品から製造、サービスまで、新しいバリューチェーンを構築するため、ドイツはものすごいスピードで、自らを変革していこうとしている。

第4次産業革命が実現するテクノロジー&コンセプト

 第4次産業革命で何が起こっているのかを理解するには、

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