『「畳み人」という選択―「本当にやりたいこと」ができるようになる働き方の教科書』(設楽悠介/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 起業家や経営者でアイデアマンとして知られる人物は多く、メディアなどでもそうした「名経営者」や「天才性」に着目したエピソードが取り上げられることが多い。だが、そうしたアイデアやビジョンの風呂敷を広げる一方で、それを着実にビジネスに実装する必要がある。そこで活躍する仕事人が、本書の主役である「畳み人」だ。

 本書では、リーダーをサポートしながらチームをまとめる、いわば「名参謀」としての畳み人の仕事術を解説。仕事の進め方、チームマネジメント、コミュニケーションなど、具体的なノウハウがまとめられている。随所にリアルなプロジェクトの成功/失敗のエピソードが盛り込まれ、共感しながら読み進められるはずだ。

「やりたい仕事をやるための最良のルートは、畳み人のスキルを身につけること」と語る著者は、幻冬舎創業者の見城徹氏をはじめ社内外のアイデアマンのもとで畳む技術を磨き、現在では関連会社役員や新メディア編集長などの要職を兼務。若手ビジネスパーソンはもちろんミドルマネジメント層、畳み人を探す経営者にも役立つ一冊だ。

著者:設楽 悠介(Shidara Yusuke)
 株式会社幻冬舎編集本部コンテンツビジネス局局次長/あたらしい経済編集長1979 年生まれ。明治学院大学法学部卒。マイナビを経て、幻冬舎に入社。同社でコンテンツビジネス局を立ち上げ、電子書籍事業・WEBメディア事業・コンテンツマーケティング・新規事業等を担当。仮想通貨・ブロックチェーンに特化したメディアプロジェクト「あたらしい経済」を創刊し編集長に。マンガ出版の幻冬舎コミックス、CAMPFIRE との合弁会社エクソダス、その他関連企業の取締役を複数社兼務。またエン・ジャパンの新規事業「pasture」のアドバイザーも務める。
 個人としてNewsPicks 野村高文氏とのビジネスユニット「風呂敷畳み人」を組み、Voicy で「風呂敷畳み人ラジオ」の配信や「風呂敷畳み人サロン」など、数々のビジネスコンテンツを発信。イベント登壇やメディア出演も多数。またサウナ好きがこうじて「サウナサロン」も主宰。
はじめに
第1章 畳み人が求められている理由
第2章 畳み人の仕事術
第3章 畳み人のチームビルドとマネジメント術
第4章 畳み人になるための仕事の基礎
第5章 畳み人こそ、最強の広げ人になれる
おわりに

要約ダイジェスト

「風呂敷畳み人」とは何か?

ビジネスにおいて「突飛なアイデア」という大風呂敷を広げる経営者やリーダーが「広げ人」ならば、「畳み人」とは、仕事のアイデアを形にし、着実に実行に移す仕事人のことだ。リーダーに対する「名参謀」や「右腕」のような存在と言ってもいい。

 具体的には、社長やプロジェクトリーダーである広げ人の一番近くで一緒にアイデアを組み立て、実行するためのあらゆる戦略を練り、チームを組成し育て、社内外の根回しもして、その事業全体を牽引し成功に導くのが畳み人の役割だ。

 仕事においてアイデアや戦略は消費されるコモディティ(日用品)のようなものだが、それを実行することはアートのように価値があるとドラッカーは言っている。仕事の真価が問われるのは、「アイデアや戦略をいかに実現するか」ということなのだ。

 スティーブ・ジョブズ氏と共にピクサーを立て直したローレンス・レビー氏、ホンダの創業者である本田宗一郎氏を支えた藤澤武夫氏、ソニーの盛田昭夫氏を支えた井深大氏…、成長企業には、必ずと言っていいほど畳み人が存在する。「天才」や「名経営者」たちが評価されるようになったのは、アイデアを着実に実行する参謀、つまり畳み人がいたからだと言えるのだ。

「畳み人」の仕事術

「広げ人」のアイデアを「はじめは」一緒に面白がれ

 広げ人のアイデアを「はじめは」一緒に面白がること。これが畳み人にとって、大切なファースト・アクションだ。広げ人がすばらしいアイデアを生み出した時は、何よりもまず「共感者」を求めている。だから畳み人は、たとえリスクを感じても、それを上回る可能性を感じたのであれば、大いに面白がるべきだ。

 ポイントは、「はじめは」という部分だ。まず、評論家ではなく賛同者を探している広げ人の想いに応えることは、

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