『ピックスリー―完璧なアンバランスのすすめ』
(ランディ・ザッカーバーグ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 仕事、家庭、友人付き合いや趣味など、現代人は常にやることに追われており、その結果、どれも中途半端に終わってしまうことも多い。そこで本書が提唱するのが、「ピック・スリー(3つ選ぶ)」、すなわち仕事・睡眠・家族・運動・友人という重要カテゴリーから毎日3つだけを選び、それに注力するという考え方だ。

 その3つがうまくできたら、次の日は違う3つを選ぶ(同じものを選んでもよい)、それを続けることで、より集中できるだけでなく、やり残しの罪悪感にも陥らず、長期的には全てのバランスを取ることも可能だ。本書ではその手法だけでなく、ピック・スリーの達人たちのエピソードも多数紹介、読者が明日からでも実践できる内容となっている。

 著者ランディ・ザッカーバーグは Facebook創業者マーク・ザッカーバーグの実姉で、三児の母でありながら、起業家、投資家、作家、プロデューサーなど様々なジャンルで活躍する人物。生き方や働き方を見直したいという方はぜひご一読いただきたい。タスク管理術にとどまらないヒントが得られるはずだ。

著者:ランディ・ザッカーバーグ(Randi Zuckerberg)
 起業家、投資家、ベストセラー作家、受賞歴のあるプロデューサー、ザッカーバーグ・メディア創業者兼CEO。テクノロジーとメディアの融合に強い関心を持ち、創業期から約7年間在籍したフェイスブックでは、動画を生配信できるフェイスブック・ライブを開発した。フェイスブック退社後は自身の会社を設立、ビジネス系ラジオ番組の司会やテレビアニメの制作などに携わる。著書のDot ComplicatedとDot.はベストセラーとなる。プロデュース業ではトニー賞を2回受賞。ブロードウェイミュージカルの『ハデスタウン』(2019年最優秀作品賞)およびロジャース&ハマースタインの名作『オクラホマ!』(2019年最優秀リバイバル作品賞)を成功に導いた。2014年、『ロック・オブ・エイジズ』のキャストとしてブロードウェイミュージカルに出演。アメリカン・シアター・ウィングの理事を務めるなど、テック業界きってのミュージカル通としても知られる。ハーバード大学卒業(心理学士)。夫と2人の息子とともにニューヨーク在住。本書刊行後の2019年、第3子を出産。3児の母となる。

訳者:三輪 美矢子(Miwa Miyako)
 翻訳家。国際基督教大学教養学部卒業。訳書に、『バーボンの歴史』(原書房)、『10 RULES 最高のキャリアを作る10のルール』(ポプラ社)、『アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール』(TAC株式会社出版事業部)などがある。

INTRODUCTION
PART 1 ピック・スリーとは何か?
PART 2 人生で大切な五つのカテゴリーの攻略法を達人に聞いてみた
PART 3 自分に最適なピック・スリーを選ぶ

要約ダイジェスト

ピック・スリーとは何か

アンバランスになれば人生はうまくいく

 今年、私は一つの誓いを立てた。なんにでも罪悪感を抱くのは、もうやめようと。たとえば、いつでも完璧でないことに。糖質やカフェインを摂りすぎることに。成功の見込みが少ない案件に投資したり、手を出してしまったりすることに。すべてのメールに返信しないことに。

 私が罪悪感を抱いてしまうのは、同時に「ぜんぶ手に入れよう」「ぜんぶやろう」として、自分で自分の首を絞めているからだ。一人でできることには限りがある。なのに私たちは、あらゆる面で優れていることを求められる。

 1日は 24時間しかないのに、そのなかですべてを手に入れようとしても、意味のあることは何もなし遂げられない。だが、一度にわずかなことだけに取り組めば、長い目で見て、あなたはもっと幸せになれる。

 私が初めて「ピック・スリー」と口にしたのは、ある会議にパネリストとして出席したとき、司会者にこんな質問を投げかけられたからだ。「あなたは母親なのに仕事もしていますね。仕事と家庭はどうやり繰りしているのですか?」。この質問、もう 100回は訊かれたはずだ。

 こうした質問をされると、いつもは作り笑いをしながら、誰でも思いつきそうな答えを返す。だがあの会議ではもうそれ以上、くだらない質問に答える力を振り絞れなかった。無邪気に尋ねる司会者に対して、私は首を横に振り、「やり繰りできていません」と言った。

「できているのは、毎日3つのタスクをきっちりこなすことくらいです。だから、

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