『SUPER MTG スーパー・ミーティング』(スティーヴン・G・ロゲルバーグ/著)

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  • 目次
 ビジネスパーソンとミーティングは切っても切れない関係だ。一人で進める業務以外はすべて打ち合わせや会議などなしには進められない。現在ではオンライン会議などの導入も進んでいるが、ミーティング自体の重要性には変わりがない。ただし、ミーティングが多すぎる、あまり成果が出ていないなど、会議運営に悩む組織は多いはずだ。

 そこで本書では、著者が15年以上にわたり研究してきた科学的なエビデンスと、数百社以上の企業への調査研究から導かれた、生産的な「スーパー・ミーティング」の手法を余すところなく公開。ミーティングの仕切り方、時間、アジェンダ、人数、電話会議などからミーテイングを進化させ続けるメソッドまで、すぐに使えるテクニックが満載だ。

 著者は組織科学、経営学、心理学を専門とするノースカロライナ大学シャーロット校教授。組織心理学同盟の事務局長も務めるミーテイング研究のスペシャリスト。生産的なミーティングは企業力に直結する。ミーティングを仕切る立場にある方はもちろん、非生産的なミーティングに悩むすべてのビジネスパーソンはぜひご一読いただきたい。

著者:スティーヴン・G・ロゲルバーグ(Steven G. Rogelberg)
 ノースカロライナ大学シャーロット校教授。組織科学、経営学、心理学を教える。国の内外、学問分野を超えた卓越した貢献が認められ、同校で栄誉教授の称号を得る。これまでの出版物の数は100以上にのぼり、現在は組織心理学同盟の事務局長を務める。また、長年にわたるミーティング研究の功績を認められ、フンボルト賞を授与された。その仕事は、『ロサンゼルス・タイムズ』紙、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌、CBSニュース、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『ワシントン・ポスト』紙、『シカゴ・トリビューン』紙、NPR、『ガーディアン』紙、『ナショナル ジオグラフィック』誌、『サイエンティフィック・アメリカン・マインド』誌などのメディアで取り上げられている。
 大学での教育と研究に加え、大小さまざまな企業でコンサルティングや講演を定期的に行っている。これまで一緒に仕事をした企業は、IBM、TIAA、プロクター・アンド・ギャンブル、VFコーポレーション、ファミリー・ダラー、シーメンスなど。NPOの運営改善を支援する団体を設立し、現在もトップを務める。この団体が支援するNPOは500以上になる。

翻訳:桜田直美(Sakurada Naomi)
 翻訳家。早稲田大学第一文学部卒業。おもな訳書に『こうして、思考は現実になる』『脳は「ものの見方」で進化する』(サンマーク出版)『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(SBクリエイティブ)、『なぜ私は「不可能な依頼」をパーフェクトに実現できるのか?』(大和書房)、『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』(かんき出版)などがある。

第1部 科学が暴くミーティングの真実
 1章 「ミーティングが多すぎる」
 2章 ないと「ない」で問題
第2部 ミーティングをアップグレードする
 3章 仕切り役に起きる「妄想」
 4章 48分間のミーティング
 5章 アジェンダ神話
 6章 「人数」の科学
 7章 マンネリ化」は不可避?
 8章 「感情」が空気感染する
 9章 話し合いパラドックス
 10章 電話会議狂騒曲
 11章 スーパー・ミーティングの補論

要約ダイジェスト

ミーティングは「必要悪」か

 ミーティングは組織やチームにとって欠かせない存在だ。ミーティングがなければ、組織の民主主義は成り立たない。問題は、いわゆる「悪いミーティング」、「不必要なミーティング」だ。最近の試算によると、アメリカでは一日に 5,500万回のミーティングが行われている。出席者の時給で換算すると、かかる費用は膨大な額になるだろう。

 さらに、ここまでの時間とお金を投資しているのに、たいしたリターンは得られていない。別の調査では、回答者 3,164人のうち、実に 47%の人が「ミーティングが多すぎる」ことがいちばんの時間の無駄づかいだと答えたという。

 元インテル CEOのアンディ・グローブも、こんなことを書いている。「従業員が 2,000ドルもする会社の備品を盗むのを禁止するのと同じように、同僚の時間を盗むようなことがあってはならない」。だが、この泥棒は、適切な策を講じることで予防することができるのだ。

ミーティングをアップグレードする

たくさん喋った人は「いい MTGだった」と言う

 私や同僚たちが行った複数の調査では、同じミーティングに出席していても、リーダーは「とても有益だった」と思っているが、それ以外の出席者は「無駄だった」と思っている。さらに興味深い研究では、ミーティングで自分がたくさん発言するほど、満足度は高くなる結果になった。ミーティングでもっとも発言が多いのは、そう、「リーダー」だ。

 ミーティングスキルを磨きたいならば、まず自分のミーティングの実態をきちんと知るべきだ。たとえば、出席者がずっと他の作業をしている、出席者が関係のない「雑談」をすることが多い、あなたばかりが発言している…、こうした現象に心当たりがある人は、すぐにでも改善のための努力を始めるべきだ。

 理想のミーティングを実現するには、まず理想のリーダーにならなければならない。ミーティングで理想とされるリーダーは、先頭に立って引っ張るタイプではなく、チームのサポートに徹する「サーバント・リーダー」と呼ばれるタイプだ。簡単にいえば、

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