- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書では、「基礎的な教養」「洞察力」「新しい視点」「稼ぐ知恵」など5ジャンル各5冊、計25冊の書籍を紹介。その選書には、文学や哲学など、一見お金とは関係のなさそうな教養書も数多く含まれている。それは、「死ぬまでお金に困らない力が身につく」とある通り、一発屋ではなく、あくまで長期的に稼ぐという目的があるからである。
古今東西の名著から意外な実用書まで、著者がこれまで“もったいなくて”親しい人にも紹介しなかった本も複数含まれている。ビジネス、人生で長期的な成功を求める方は、ぜひ読んでみたいと思える本が見つかるはずだ。著者は学生時代1万冊以上の読書体験をし、トップコンサルタントを経て著書累計 330万部超のベストセラー作家となった人物。
文筆家。愛知県生まれ。岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ 3,300人のエグゼクティブと 10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている。
1 基礎的な教養が身につく5冊
2 本質を理解するための洞察力を鍛える5冊
3 生きる上での新しい視点を得る5冊
4 自分にとっての正解を思考する力を養う5冊
5 稼ぐ知恵を獲得する5冊
要約ダイジェスト
基礎的な教養が身につく本
私は受験生時代に国語の現代文は大の苦手で、大学に入学してから現代文ができる人の脳を獲得した。おかげで読書がいくらでもできるようになり、哲学書や専門書、純文学などにも挑めるようになった。お手軽なビジネス書や自己啓発書は誰でも読むから差がつかないが、難易度の高い本を読めるようになればそれだけで差がつけられる。
現代文が読めないのは、その人の読書量ではなく、「語彙力」と「頻出テーマに対する最低限の背景知識」が絶対的に不足しているからだ。これが英語なら最低限の英単語を暗記していなければならないと誰でもわかるが、現代文は日本語であるだけに、何となくフィーリングで読む癖がついてしまう。何を隠そう、私自身がそうだった。
語学だから語彙力を習得するのは当然だし、英語の長文問題にも頻出テーマがあるように、現代文にも頻出テーマというのが存在する。しかもその頻出テーマというのは試験のためだけではなく、幅広い教養を習得するのに必須なのだ。
まず「語彙力」についてだが、あなたは「具体」「抽象」「権威」「権力」「帰納」「演鐸」「文化相対主義」「形而上」「形而下」といった日本語を簡潔にスラスラと説明できるだろうか。現代文を読み解くためには