- 本書の概要
- 著者プロフィール
その手法は「目標設定」「実行計画作成」「計画実行」の3段階から成り、手順を踏めば誰にでも真似できるものだ。だが計画が未達で終わる人は、実際にはこのどこかでつまずいている。そこで本書では、できる数字ではなく「やりたい数字」、「やれば必ずできること」をアクションプランにするなど、各ステップのコツと目標達成確率を大きく上げる技術を解説する。
著者は司法試験に最年少で合格し、現在は弁護士・経営者として多数の顧問企業を持つ弁護士法人、税理士法人、コンサルティング会社の3社の代表を務める人物。実は目標を達成できなかったことのほうが多かったという著者が、多くの成功者からの学びと実践を経てたどり着いた科学的な目標達成術は、目標や読者のタイプを問わず役立つはずだ。
未来創造弁護士法人代表弁護士。慶應義塾大学法学部3年在学中に司法試験に最年少合格。大手法律事務所に勤務後、2006年に独立する。全国150社以上の顧問弁護士を務め、顧問先企業が続々と上場を果たしていくだけでなく、主催する経営者勉強会【S70’s】にはこれまで延べ3000人の経営者が参加した。
現在は上場会社の社外取締役や、未来創造税理士法人と未来創造コンサルティングの代表も務め、法律だけでなく多方面から経営者やビジネスマンの目標達成をサポートする。著書に『丸くおさめる交渉術』(すばる舎)、『伸びてる会社の意外な共通点』(合同フォレスト社)がある。
第2章 目標は「やりたいこと」に設定するだけ!
第3章 ゴールから逆算すれば、必ず達成は見えてくる
第4章 決めたらあとは、やり抜くだけ!
第5章 一生使える「目標達成脳」の作り方
第6章 チームで目標を達成するためのリーダーの心得
要約ダイジェスト
目標達成に必要なたった3つのこと
目標を達成する人たちは、達成までの道のりを、第1ステップ「目標を設定する」、第2ステップ「実行計画を作る」、第3ステップ「計画を実行する」という3つのステップに分け、それぞれのステップで特徴的な考え方や行動をしている。
逆に言えば、過去に目標がクリアできなかった経験がある人は、そのとき3つのうちのどこかのステップがうまくいかなかったということになる。だから、自分がどこのステップでつまずきやすいのか、どこを意識すれば解決できるのかを知ることができれば、達成確率を驚くほど上げることができるのだ。
高い目標を次々とクリアしていく人たちのもう1つの決定的な共通点は、彼らはいつも「ストレッチゾーン」の中にいて、その状態を楽しんでいるということだ。人にはそれぞれ、安心に感じる行動エリア(コンフォートゾーン)があるが、このエリアを一歩出た状態がストレッチゾーンと呼ばれるエリアだ。
コンフォートゾーンを出てストレッチゾーンに入るとストレスを感じるが、作業効率が上がり、高いパフォーマンスを発揮できることが科学的に証明されている。そして、コンフォートゾーンは経験によって広がる。適度なストレスがかかるストレッチゾーンの目標を設定し、クリアすることで、次はこれが当たり前となり、さらに高い目標が達成できるようになるのだ。
ワクワクする目標の作り方
目標達成のための最初のステップは、「達成できる目標」を設定することだ。目標クリアが苦手な人の8割は、この最初のステップに改善点があり、逆にこのステップさえうまく設定できるようになれば、目標達成は一気に近づく。
ポイントは、何といっても「ポジティブ思考」だ。自分は何でもできるのだという前提で、目標をクリアする姿を想像し、ワクワクしながら考えることが重要だ。一見すると、高い目標よりも手頃な目標を設定したほうが達成確率が高まるように思えるが、実は逆である。
なぜなら、人間の脳には、「本当にやりたいことしか頑張らない」とインプットされているからだ。だから、